プロのバレリーナを目指すジョディは、アメリカン・バレエ・カンパニーへの登龍門として有名な学校に合格し、希望を胸に入学する。反抗的な性格のエヴァ、将来有望な優等生モーリーンなどのルームメイトらと共に、厳しいレッスン、競争の激しい世界での試練に直面しながら努力を続けて行く。ある日、ジョディは、憧れのダンサーであるクーパーと親しくなるのだが・・・。

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　２０００年アメリカ作品。監督はニコラス・ハイトナー 出演は、アマンダ・シュール、スーザン・メイ・プラット、ゾーイ・サルダナなど。プロのバレリーナを目指し有名校に入学した若者たちの夢と現実を描いた青春映画。

　バレリーナを目指す若者を描いた作品なので、お堅いイメージ、お上品なイメージがあるかもしれませんが、古典的なバレーのダンスシーンだけでなく、革新的なバレエのダンスや、ロックの名曲に合わせてのパワフルなダンスシーンなどもあり、古典的なバレエのファンでなくても楽しめる作品になっています。特に、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲をＢＧＭにしたダンスシーンは躍動感があり、ロックファンでも楽しめると思います。さすがにバレエダンサーの物語なので、ダンサーを演じる俳優はほとんど新人で、主役級の出演者に有名人はいませんが、その分、自然でフレッシュな演技になっています。青春映画の名作『フェーム』ほど残酷な試練はありませんが、夢の為に払う犠牲の大きさ、得意なことをするか好きなことをするかというテーマ、技術、体型はライバルに劣るものの努力と、内面から湧き上がる魅力を武器に夢に向かって行く主人公の姿、そして友情、青春映画としての魅力がたっぷりと楽しめる秀作です。ダンサーでなくてもスポーツ選手などの場合は、身体能力の差が成績に大きく影響する場合もありますし、ミュージシャンでもギター、ピアノなどだと指の長さなどがプレイに影響します。しかし、この映画の主人公のように、身体能力や技術で劣っていても、それを補う努力や自分の個性で夢を実現できる！そんな希望を持たせてくれる映画なので、夢を持っている方には是非観ていただきたい作品です。

だから友達がいないんだ

　学校内で最も優秀なモーリーンは、ジョディの技術をあからさまに批判します。ジョディの友人エヴァは、そんなモーリーンの態度に嫌悪感を示しますが、『本当の事を言ってあげるのが友情』というのも一理あるような気がします。ただ、あまり相手を傷つけるような言い方をすると、本当に友達がいなくなってしまいます。相手の気持ちを無視したような悪意のある言い方は嫌われますが、本人の目の前では何も言わず陰口ばかり言っている人間の方が嫌われ者が多いような気がします。

夢のために犠牲を払っているだけ

　夢が大きければ大きいほど払う犠牲も大きくなります。体型を維持する為に食事を制限し、一日に何時間も厳しい練習に励み、しかも、そおいう努力を継続していかなければなりません。ほとんどの人が夢を実現する事が出来ないのは、そんな犠牲が大きすぎて挫折してしまうからかもしれません。

ゾーイ・サルダナ

　バレエダンサーを主人公にした作品なので、プロダンサーが出演しているらしく、アマンダ・シュール、 スーザン・メイ・プラットなどは、この作品以外では映画への出演はほとんど無いようですが、ゾーイ・サルダナはスティーブン・スピルバーグ監督の『ターミナル』などにも出演し、女優業に専念しているようです。『スタートレック』のリメイクにも出演し、これからの活躍が期待されます。

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アマンダ・シュール
ゾーイ・サルダナ
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