１７歳のヘイリーは、マウンテンバイクで民家を破壊し、裁判所命令でヴィッカーマン体操アカデミーへ入所することになる。以前、ヘイリーは有望な体操選手として期待されていたが、世界選手権の決勝で競技を棄権し、チームは敗退、体操の世界では嫌われ者となり、体操の世界から離れてしまっていた。そんなヘイリーの為に、彼女の父親が無理矢理ヴィッカーマン体操アカデミーに入所させたのだが、ヘイリーは反抗的な態度で体操に打ち込もうとはしない・・・ 。

ネットで気軽にDVD CDレンタル　ぽすれん 

　２００６年アメリカ作品。青春映画の傑作『チアーズ！』の脚本家として有名なジェシカ・ベンディンガーが初監督、主演は『光の旅人 K-PAX』『シービスケット』のジェフ･ブリッジスとミッシー・パーグリム。体操の世界を舞台にした青春映画ですが、ドライブ感のある音楽が、独特のスピード感とリズム感を出し、、ＭＴＶ感覚のキレのいい演出によって、現代的な青春ドラマに仕上がっています。

　んー、コレは最高でした！体操選手が主人公という、ちょっと変わった青春映画ですが、パンク系のドライブ感のあるＢＧＭと、独特の芸術センスのある映像処理で、体操に興味が無くても爽快感と感動を味わえる作品です。体操に限らず、トップを目指す人間は様々な試練と、人並み外れた努力が必要ですが、審判の不当な判定や採点など、本人の努力だけではどうにもならない領域があります。そんな理不尽な評価基準に対する痛烈な批判も込められていますが、不当な判定に対する反撃が痛快で、一番の見所になっています。体操の美しく躍動的な演技、友情、反骨精神を現代的なフィーリングで描いた傑作なのでエンターテイメントとしても最高ですが、人生の試練にブチ当たってくじけそうになった時に勇気を与えてくれる名作だと思います。

いいコーチでなく、いい人間を求めていた

　コーチに裏切られ、親に裏切られたヘイリーは、コーチとして優秀な人間より、いい人間を求めています。コレって何か共感できます。事業を成功させた有能な人間、スポーツや芸術などで才能を開花させて成功した人などなど、色々と尊敬されるタイプはいると思いますが、個人的なには、いくら社会的な成功を収めていても、他人に対する思いやりの無い人、平気で人を裏切るような人には何の魅力も感じませんし、尊敬できません。貧しくても、成功していなくても、正直で思いやりのある人には、心の底から敬意を感じます。能力と人間性は別物で、才能のある人間がいい人間とは限りませんからね。

カタキはとったわ

　ヘイリーのチームメイトのミーナが最高の演技をして、満点を期待しますが、意外な低得点、チームメイトだけでなく観客からもブーイングの嵐。そして、納得のいかない採点に対して、ヘイリーが反撃に出ます。仲間の為に抵抗するヘイリーの姿に思わず涙が出てしまいます。そんなヘイリーの演技を見つめるミーナの表情も最高にカワイイですね。

　《　検索用　》

ミッシー・パーグリム
ジェフ・ブリッジス
ヴァネッサ・レンジーズ
ジョン・グリース
ジア・カリデス