■　ストーリー　■

　 身元不明の中年男性プロートが精神科に入院してきた。医師のマークが彼の担当となり、精神鑑定の為にプロートから話を聞くと、彼は、K-パックスという惑星から宇宙旅行をしてやってきた宇宙人だと語り、妄想癖のある患者と診断される。しかしマークは、話の内容が、空想の産物にしてはリアルな話だった為、友人の天文学者にプロートの話を相談する。テストの結果、天文学の専門家がいまだに解けないかった、惑星の軌道を解説し、天文学者を驚かせてしまう。そればかりではなく、入院中の精神科病棟の患者たちにも好影響が広がりだしていた。マークが、謎の解明の為、プロートに催眠療法をはじめると、彼の驚くべき過去が明らかになっていく・・・

 画像安定装置でダビング成功！

　２００１年アメリカ作品。監督はイアン・ソフトリー、出演は、『シービスケット』『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』などのジェフ・ブリッジス、『セブン』『ペイ・フォワード 可能の王国 』などのケヴィン・スペイシー。自分が他の星から来た宇宙人だと名乗る男と、彼の身元を調べようとする精神科医を主人公にしたＳＦ作品。

　自分を宇宙人と名乗る男が現れたら、間違いなく病院送りですが、もし本物だったら？・・・。アインシュタインの光速の理論が引用されていたり、惑星の軌道のモデル図が出てきたりと、ＳＦが好きな方や、科学に興味のある方にとっては、たまらなく面白い映画だと思います。さらに、宇宙人の存在と言うテーマを借りて、人間を宇宙規模から客観的に観察すると、どういう風に見えるのか？という着想も風刺が効いていて楽しめます。この辺りは名作『猿の惑星』にも通じるところがあります。宇宙人の存在について、肯定派、否定派の双方の視点から客観的に描いているので、ＳＦマニアだけでなく、多くの人に楽しめる作品になっていると思います。

せっけんのアワはなぜ丸い？

　こんな単純な質問にも、いざ聞かれると以外に答えられないものです。また、自らを宇宙人だと名乗るプロートは、フルーツが大好き。つまらない事ですが、地球上の食べ物で、最も素晴らしいのは果物かもしれません。果物は美味しく栄養価も高く、しかも動物を殺さずに得られます。そんな、実生活にも役立つヒントが色々と発見できるという点でも、素晴らしい映画だと思います。

　《　検索用　》

イアン・ソフトリー

ケヴィン・スペイシー
ジェフ・ブリッジス
メアリー・マコーマック ン

Ｋ−ＰＡＸ

 

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