2008年日本作品。監督は李闘士男、出演は、松山ケンイチ、加藤ローサ、松雪泰子、ジーン・シモンズ(KISS)など。人気漫画『デトロイト・メタル・シティ』の実写映画。不本意ながらデスメタルバンドのヴォーカルとして活動する主人公を描いたコメディ作品。
一応ミュージシャンを主人公にしたロック系の映画ですが、デスメタルに興味の無い方でも楽しめるコメディ作品になっています。と言うより、1980年代にヘヴィメタルがヘビメタと言われて笑いのネタにされたのと同じで、デスメタルをネタにしたコメディなのでデスメタルファンの人は観ないほうがいいかもしれません。コメディ作品としては、ちゃんと笑える作品ですが、音楽、恋愛、感動的な要素などは軽いので、飽くまでコメディ映画として割り切って鑑賞した方がいいでしょう。実写映画ですが、漫画的なコメディと割り切って作られているので映像にリアリティもありませんし、多くを望まないほうがいいでしょう。主演の松山ケンイチ、松雪泰子、加藤ローサの3人は、それぞれ存在感もあり魅力的ですが、その他は、まぁどうでもいい感じです。音楽や恋愛というテーマを期待すると最悪の映画ですが、コメディとして楽しめば、それなりに楽しめるでしょう。
往年のロックファンにとっては、KISSのジーン・シモンズが出演しているという見所もあります。デスメタルの大御所という役で出演していますが、オリジナル曲として演奏される曲は、オーソドックスなブルースをベースにしたハードロックナンバーだったりするのもジーン・シモンズらしいと思います。でも、こんな映画に出演するというのは、余程暇なんでしょうか?
世間への恨みを叫んでるだけじゃない
こういう歌詞も多いですよね。聴く人に勇気や希望を与える歌ならいいですが、不平や不満をタラタラ並べているような歌詞だと、ウンザリしてしまいます。
夢もっても失望するだけだよ
夢の種類にもよりますが、夢が希望や目標になりガンバレるという事は多いですよね。ほとんどの場合は、失望に変わるのかも知れませんが、夢が希望や目標になるなら悪くはありませんね。