子供の頃からずっと仲良しの４人、ブリジット、リーナ、ティビー、カルメンは、それぞれ大学に進学し、夏休みに再会を果たすが、考古学への興味が強くなったブリジットは遺跡の発掘の為にトルコへ、リーナは、美術大学で新しい恋人を見つけ、ティビーは、恋人ブライアンと問題を抱えていた。カーメンは旧友と夏休みを過ごすのを楽しみにしていたが、友人たちが忙しくしていた為に演劇の合宿に参加。以前ほど４人の結束の強さが感じられず、孤独感を感じるようになるのだが・・・。

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　２００８年アメリカ作品。監督は、サナー・ハムリ、出演は、アンバー・タンブリン 、アメリカ・フェレーラ 、ブレイク・ライブリー、 アレクシス・ブレーデルなど。４人の少女の友情を描いた青春映画。大ヒットした『旅するジーンズと１６歳の夏』の続編。

　『旅するジーンズと１６歳の夏』の待望の続編です。新人女優のフレッシュな演技で大成功した前作に比べて、だいぶ女優としての風格が出てきた４人ですが、今回もそれぞれの人生のテーマについて悩み、成長していく女性を好演しています。女優として才能を開花させるカルメン、恋人との別れに苦しむリーナ、祖母との再会によって自殺した母親を思い出すブリジット、妊娠騒動に動揺するティピーのそれぞれの物語と、それぞれの道を歩みだして疎遠になってしまった４人の友情を描いた青春作品で、二番煎じ的なイヤラシさの無い秀作に仕上がっています。高校を卒業し進路を決めると、引っ越しや多忙な生活によって友人に会える時間が少なくなってしまうというのは、ほとんどの人が経験する事なので、女性でなくても共感できる人が多いと思いますし、恋愛や自分の夢、親との関係など身近なテーマを中心にストーリーが展開して行くので、登場人物の誰かに自分を重ねて楽しめるというのも魅力です。ティピーを演じているアンバー・タンブリンは、かなり風格のある体型になっていますが、４人とも前作と比べると、かなり女性らしい色気が出てきているので、男性にとっては登場人物の魅力を楽しむというお楽しみもあります。男の友情を描いた映画は多いですが、女性の友情を描いたヒット作は以外に少なく、女性の感性で描かれた友情の物語は、女性にはもちろん、男性にも新鮮な感動を与えてくれます。

誰かと親しくなりかけると、必ず何か起こるの

　大事な時に限ってトラブルが起きてしまう、タイミングがズレてしまうなど、まるで誰かに邪魔をされているような気分になってしまう事ってありますよね。こんな事が何度もあると、本当に落ち込んでしまいますが、そんな試練も自分が成長する為に起きていると考えれば、気持ちが楽になります。自分の人生には、悪いことばかり起こると思い込んでしまうと、本当に悪い事ばかり起きてしまうかもしれないので、楽天的に考えた方がいいんでしょうね。

人は死後も影響力を持っている

　ブリジットは、母親が自殺してから、ずっとその事で苦しんでいましたが、祖母との再会で母親を身近に感じられるようになります。亡くなってしまった人には会えませんが、思い出の中に生きている故人は、死んでからも残された人に大きな影響を与え続けているような気がします。

去る人ばかりじゃない

　恋愛に関してネガティブになっているティピーは、誰かを好きになっても、みんな去ってしまうんじゃないかと恐れています。一生の間には、多くの出会いがあり、去って行く人も多いですが、死にまで信頼できるパートナーや友人も必ずいるはずです。

許す心と愛に満ちた場所へ・・・

　友人や家族は、親しい間柄ゆえにケンカも多くなりますが、傷つけられても許す心と、相手に対する愛情があれば、一生付き合っていけるはずです。

これは、ティピーのおかげよ

　カルメンの母親の出産にティピーが立ち会うシーン。新しい命の誕生という奇跡を目の前にして、感極まって動揺するティピーの表情が印象的です。新しい命が生まれるって本当に感動的ですよね。普段は当たり前のように思っていても、実際に目の前で子供が生まれるのを見たら、奇跡だ！と衝撃を受けるのかもしれません。

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