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輪王寺1 輪王寺は天平神護2年(766)に勝道上人により開山された。 三仏堂は輪王寺の本堂で東日本では最も大きい木造建築。 全国でも数少ない天台密教形式のお堂。 現在の建物は正保2年(1645)徳川三代将軍・家光によって建て替えられた。 三仏堂の前には推定樹齢500年の金剛桜が植えられている。 三仏堂には日光三所権現本地仏(千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音)の大仏と 東照三所権現本地仏(薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来)の掛仏の二組の三尊物が祀られている。 三仏堂の裏にはこれも珍しい相輪橖が建つ。 |
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東照宮1 東照宮は元和3年(1617)、徳川初代将軍・徳川家康公を祭神としてお祀りしている。 元和2年、駿府城で75歳の生涯を終え、直ちに久能山へ神葬された。 遺言により、一年後の元和3年に久能山より現在地に移された。 現在の主な社殿群は三代将軍・家光公により、寛永13年(1636)に造り替えられたものです。 これらの社殿群は平成11年に世界文化遺産に登録された。 石鳥居(重文) 元和4年(1618)九州筑前藩主・黒田長政公によって奉納された。 五重塔(重文) 慶安3年(1650)若狭国小浜藩主・酒井忠勝公によって奉納された。 文化12年火災に会い、その後、文政元年(1818)に同藩酒井忠進公によって再建された。 五重塔初層には3体の心中が鎮座している。(右から寅、卯、辰) 御仮殿(重文) 御本社を修理する際、御祭神を一時的に遷す為の御殿。 現在の建物は寛永16年(1639)家光公が建立したもの。 拝殿、相の間、本殿からなる権現造で透塀が取り囲んでいる。 |
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東照宮2(表門(重文) 東照宮で最初の門、仁王像が安置されている事から、仁王門とも呼ばれている。 表門裏側には一対の唐獅子(狛犬)が安置されている。 表門は元和3年(1636)に建てられました。 門にはこのほか獏や麒麟、虎など80種もの豪華な彫刻が極彩色で飾られている。 |
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東照宮3 三神庫(重文) 上神庫、中神庫、下神庫を総称して三神庫。(下神庫はただいま改修中) 高床で校倉造、祭器や渡御祭の装束等が納められている。 上神庫の屋根下には「想像の象」(狩野探幽下絵)の大きな彫刻が施されている。 神厩舎(重文) ご神馬をつなぐ厩舎。昔から猿が馬を守るとされることから、長押には猿の彫刻が8面施されている。 中でも「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿の彫刻は有名。 御水舎(重文) 神様にお参りする前に手を洗い、口を漱ぎ、心身を清めるための建物。 水盤は元和4年(1618)九州佐賀藩主鍋島勝茂公によって奉納された。 輪蔵(経蔵) 陽明門の下にあり、元和6年(1620)建立の方形造の建物(重文)。 経典を収納しておくための蔵。 |
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東照宮4 鼓楼・鐘楼(重文) 陽明門前に東西対照的に配置されている鐘楼と鼓楼。 寛永の大造営の際に建立された。 本地堂(重文) 寛永13年(1636)建立で、昭和36年火災により焼失し、再建された。 「山王神道」により東照宮の本地仏、薬師如来をお祀りしたことからこう呼ばれている。 堂内天井に鳴き龍が描かれている。 狩野安信によって描かれたものを堅山南風が復元された。 逆紋の廻り灯籠 鼓楼近くにある回転灯籠で、寛永20年(1643)オランダ国からの奉納。(重文) 灯籠上部の葵の御紋が上下逆さになっていることからこう呼ばれている。 釣灯籠(重文) 陽明門前にある釣灯籠。 寛永13年(1636)オランダ国から最初に献上された灯籠。 朝鮮鐘(重文) 陽明門前の鐘楼の近くにある鐘。 寛永20年(1643)後の将軍・家綱公の誕生を祝って、朝鮮国王・仁祖から送られたもの。 |
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東照宮5(陽明門1) 日本を代表する最も美しい門で、宮中正門の名をいただいている。(国宝) いつまで見ていても見あきないことから「日暮の門」とも呼ばれている。 中国の故事や逸話、聖人賢人など500以上の彫刻が施されている。 正面中央には白い目貫の龍と龍馬が彫られていて、「画竜点晴」の故事の由来になっている。 |
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東照宮6(陽明門2) 陽明門の左右にだ随身像。なぜか寅にまたがっている。 陽明門の天井には昇り龍、降り龍の天井画が描かれている。 裏側には金をまとった狛犬が一対。 回廊(国宝) 陽明門の左右に延びる建物で、外壁にはわが国最大級の花鳥の彫刻が施されている。 いづれも一枚板の透かし彫りに極彩色が施されている。 |
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東照宮7 祈祷殿(重文) 奥宮の入り口近くにあり、寛永12年(1635)に建てられた。 結婚式をはじめ各種御祈祷が行われる。 神楽殿(重文) 寛永12年(1635)建立。 唐門(国宝) 全体が胡紛で白く塗られ、細かい彫刻が施されている。 御本社に次ぐ611もの彫刻が施されている。 屋根の部分には霊獣がいます。左右には昼を守る龍。 中央には夜を守る唐獅子。寛永13年(1636)の建立。 御本社(国宝) 本殿、石の間、拝殿からなり、東照宮の中では最も重要なところ。(内部撮影禁止) 例祭をはじめ年中の祭典が行われる。 拝殿左右には「将軍着座の間」、「法親王着座の間」がある。 |
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神輿倉 |
神輿倉・彫物 |
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神輿(徳川家康公用) |
天井絵 |
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眠猫 |
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東照宮8 神輿舎(重文) 春秋渡御祭(5,10月)に使われる三基の神輿が納められている。 妻入り入母屋造,銅瓦葺で元和3年(1636)建立。 三基の神輿は中央に徳川家康、右に豊臣秀吉、左に源頼朝の 霊を乗せる神輿となる。 眠猫(国宝) 左甚五郎の作と伝えられている。牡丹に囲まれ日の光を浴び、 うたたねをするところから「日光」に因んで彫られたといわれています。 これより奥宮に通じます。 |
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東照宮9 坂下門(重文) 奥社への入り口の門で、寛永13年(1636)に建立。 創建当時の姿を残している。 御宝蔵(重文) 奥宮拝殿と同様に外壁は銅板を貼り、その上から黒漆を塗った建物。 承応3年(1654)に建立された。 朝廷から家康や東照宮に送られた文章が収められている。 御宝蔵前の狛犬は松平右門大夫正綱、秋元但馬守泰朝の両氏が奉納した。 奥宮(重文) 拝殿、鋳抜門、御宝燈からなる御祭神のお墓所。 奥宮拝殿 御宝塔に参拝するための社殿。建物が黒漆に塗られた銅製で、 毛彫が施されている。奥社らしい落ち着いた社殿になっている。(重文) 鋳抜門(重文) 慶安3年(1650)鋳工椎名伊予の作で唐銅製。 扉以外の柱や梁などが一つの鋳型で作られたことから鋳抜門と呼ばれている。 奥社宝塔(御墓所) 御祭神徳川家康の墓所。 八角5段の石の基盤上にさらに三段を青銅で鋳造し、その上に宝塔を載せている。 天和3年(1683)地震で破損。椎名伊予が現在の動静に造り替えた。 塔の前には鶴の燭台、唐獅子の香炉、花瓶からなる三具足が据えられている。 叶杉 いろいろな願い事をこの杉の祠に向かって唱えると、願い事が叶うと伝えられている。 |
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栃木歴史散歩 | |||||||||||||||||
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