2001年、フランス作品。監督はジャン=ピエール・ジュネ、出演は、『ダ・ヴィンチ・コード』のオドレイ・トトゥ、『クリムゾン・リバー』のマチュー・カソヴィッツ、『アンジェラ』のジャメル・ドゥブーズなど。ちょっと風変わりな人々に囲まれて暮らしているアメリの日常と恋愛を描いた恋愛映画。
一応恋愛映画として楽しめる作品ですが、アメリのを取り巻く人々の人間模様を描いたドラマとしても楽しめます。緑と赤が強調された独特の色彩感、フランス映画らしいオシャレなファッションと映像美が個性的な作品で、アートが好きな方、芸術家肌の方には刺激的な作品です。内気なアメリが、なかなか愛する人に気持ちを伝えられず、色々と作戦を考えたり、自分に都合のいいように妄想したりする場面が多い映画なので、今片思いの方には色々と共感できる要素の多い恋愛映画として楽しめると思います。また、アメリが他人の為に色々と気を遣って他人を幸せにしようとするシーンには心が温まります。ただし、陰湿なイタズラ、報復のシーンには、ちょと引いてしまいます。こういうシーンが笑えればコメディ色の強い笑える恋愛映画としても楽しめると思います。フランス映画らしく登場人物のファッションも洗練されているのでファッションも参考になります。フランス映画らしいと言えば、男女が愛し合うシーンやヌードシーンも多いので、大人が子供と一緒に楽しめる作品ではありません。子供と一緒に観ると色々質問されて困ると思います。注意しましょう。
この作品は、女性ファンを中心に人気が出て大ヒットしましたが、女性の視点で見ると、女心の繊細さを本当にうまく表現している作品なんだそうです。私は男なので、よく分かりませんが、親しくなる為に色々とプランを考えて接近してとか、相手が自分の行為に気が付かなくて落ち込んだり、こうならばいいなと自分が思う状況を想像したりとかいう事なら、男性でも同じかもしれませんね。繊細な恋愛感情を描くのはフランス映画の得意分野なんでしょうね。男の気持ちを繊細に描いた恋愛映画としては、『男と女』などの名作も見逃せません。恋の悩みがある人にオススメの作品です。
人それぞれに心を癒す方法がある
主な登場人物の好きな事が紹介されていますが、プチプチを潰すのが好き!という方は多いかもしれませんね。他人には理解できなくても、人それぞれ趣味や楽しみも個性があってもいいと思います。
チャンスがきたら、思い切って飛び込まねば
誰かに告白するとか、何か新しい事をはじめるには勇気がいりますよね。失敗したり悲しんだりするのが嫌だから自分の殻に閉じこもったままの方が楽なのかもしれませんが、何か自分にとって重要なチャンスが目の前にあるなら勇気を出した方がいいかも。
チャンスとは自転車レースだ、待ち時間は長く、たちまち終わる
さすがツール・ド・フランスの国ですね。チャンスを自転車レースに例えています。恋人を探している人、夢を持って努力している人、何か幸運を待っている人、みんな何かのチャンスを待って生きているのかも。でも待ち時間が凄く長く感じている人も多いと思います。