2015年日本作品。監督は井裕泰
、主演は、有村架純。学年ビリの成績から慶應義塾大学へ入学した高校生の実話を映画化した青春映画。
人気、実力ともに国内トップレベルの女優になった有村架純さんの主演作品。コメディ色の強い作品ながら観終わった後に深い感動と満足感の残る名作になっています。主人公のキャラクターが今風の軽薄な女子高生なのでB級青春映画だろうと割り切って鑑賞しましたが、笑って泣ける理想的な娯楽作品であり感動作!近年稀に見る名作でした。今風の軽薄な女子高生が主役の映画というイメージがあったので興味なかったんですが、友達にすすめられて観ました。いやー先入観で判断すると損をしてしまう事が多いなと実感させられた作品でした。感動しました。もちろんそのままの実話ではなく脚色があるでしょうけれども親子の愛情、友達を決して裏切らない友情、塾講師との師弟関係など全てが感動できる作品でした。いい大学に行けば人生成功というわけではないので、大学進学を賞賛する作品と考えてしまうと大間違いだと思いますが、諦めずに努力することの大切さや、自分の為に努力するだけでなく応援してくれている友達や家族の愛に応える為に努力する事の尊さを学べれば、娯楽作品として楽しめるだけでなく、生きるヒントを得られる物語として大きな価値が見出せる作品だと思います。主人公と同世代の方には共感できる人も多いでしょうし、おじさん、おばさんが観ても十分に感動できる作品だと思います。
私事で恐縮ですが、私は高校受験の時に着労しました。部活で野球をやっていて背番号が10番。サッカーならエースナンバーですが、野球の10番は補欠の番号です。レギュラーになりたくて練習時間を増やし何とか先発メンバーに入るようになりましたが、成績が落ちた・・・。進学がヤバくなってきたので、夜中まで勉強、更に朝は一番早く登校して野球部の練習という生活をして何とか志望校に入学できました。成長期に一年ぐらい睡眠時間を削ったので身長が伸びないという弊害がでましたが、一応努力は報われたような気がします。ただし、大学受験の時には手を抜いて3流大学に入学してしまい、学歴に関してはいまだにコンプレックスがあります。やはり、努力は大事ですね。
社会は不条理と矛盾に満ちてるよね
勉強もせず遊んでばかりでニュースを見たり時事問題について考えたりする事がありませんでしたが、社会問題などを勉強していくにつれて世の中には不条理、矛盾、納得のいかない事が多いことに気づきます。もしかしたら彼女にとって、勉強することによって得られた一番大きな収穫はコレだったかもしれません。
逃げずに立ち向かうしかない
逃げの一手で済む事もあるかもしれませんが、人それぞれ避けては通れない問題があります。遅かれ早かれ対処しなければならない問題は早めに対処して方がいいかもしれませんね。
先入観だけであきらめた
最初から自分の能力を過小評価しすぎて、やる前から諦めてしまうとか、ありがちな事かもしれません。あるいは他人からダメだ!とか無理だ!と言われて自信喪失する事もあるかもしれません。でも開き直ってチャレンジすれば以外にうまくいくことも多いような気がします。はじめる前にあきらめてしまうのは勿体無いです。