山形県の高校生の友子たち１３人は、休日も補習授業の為に学校に出席しなければならない程の落ちこぼれだったが、補習授業をサボる為に病気で演奏ができなくなったブラスバンドの生徒の代わりにジャズバンドのメンバーとして野球部の応援に参加する事になる。全くの素人だった友子たちだったが、練習を続けるうちに楽器の演奏を楽しめるようになるのだが・・・。

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　２００４年日本映画。監督は『ウォーター・ボーイ』『ハッピーフライト』などの矢口史靖、出演は『虹の女神』の上野樹里、『包帯クラブ』の貫地谷しほりなど。山形県の女子高生がジャズバンドに夢中になっていく姿を描いた青春映画。

　こういうタイプの映画は多いと思いますが、実際に出演者が演奏しているので演奏シーンにリアリティがあり、本当に演奏しているからこその真剣な表情にも感動しました。音楽をメインにした映画だとロックバンドの場合は、メンバーは、大体４，５人くらいで弾いているフリだけで実際に演奏ができない俳優さんを起用している場合の方が多いですが、この作品はビッグバンドジャズのメンバー総勢１７名が全員演奏しています。全くの素人が、人前で演奏できるようになるまで真剣に練習したからこそ、その努力が作品の最大の魅力になっているんだと思います。ちょっとミーハーな見方をすれば、バンドメンバーのうち１６名が女子高生という設定なので色々なタイプの女の子の魅力を楽しめるというメリットもあります。また普段ジャズを聴かない人でも楽しめるように、親しみやすいメロディの曲を選曲して演奏しているので、初心者向けのジャズを楽しめるというメリットもあります。コメディ色の強い作品なので音楽とコメディと青春映画を一度に楽しめるお得が作品です。気楽に誰でも楽しめる作品なので絶対にオススメです。ただし、恋愛の要素は全く無いので、恋愛の要素を期待している人には向かないかもしれません。　

　大ヒットしていたのは知っていましたが、食わず嫌いで長い間無視していました。でも、観たらビックリの面白さ！もう１０回以上観ています。すっかりハマッてしまいＤＶＤボックス、ライブＤＶＤ、サントラＣＤも買ってしまいました。かなり明るくて笑える作品なので気分が落ち込み気味の時に観ると元気になれますし、全員美人とは言わないまでも、それぞれ素晴らしい個性があり、性格の良さそうな女の子ばかりなので、見ていて癒されます。まぁ、プロではないので、凄くうまい演奏とは言えませんが、微笑ましい演奏が楽しめますし、本格的なジャズのファンでも思わずニヤついてしまうようなジャズのウンチクや、マイルス・デイヴィスの名盤のアルバムジャケットなども出てきます。また、竹中直人さん演じる教師がジャズファンでＪＢＬなど本格的なオーディオセットでジャズを聴いているなど、ジャズファン、オーディオファンにとっても見所がある作品です。

すべての人間は２種類に分けられる

　デカルトの二元論とかそういう難しい話ではないんですが、このセリフは色々な表現が可能ですよね。男と女とか、善と悪とか根源的な表現にも使えますし、この作品でも何度か出てきて、最後に決めのセリフで使われています。

あたし、楽器だけ恋人に生きる

　失恋してしまうと、もう恋愛とかはいいや、もう疲れた・・・なんて気分になってしまうことがあります。開き直って一人で生きていこうと決断するのもいいかも。楽器だけが恋人という生き方もありかもしれませんよ。私は今、こんな感じになっていますが、オススメはできません。

 

ライヴＤＶＤ、プレミアムエディッションなどもオススメ

　映画の大ヒットでプロモーションも兼ねて、この映画のバンドで演奏する機会も多かったようですが、素人ですからミスもあったようです。プレミアムエディッションＤＶＤには、そういったライブ映像や、演奏ミスのショックで泣き出す上野樹里さんや貫地谷しほりさんの表情なども収録されています。またメンバー全員の詳細プロフォールなどの情報を楽しめるブックレットも付属しています。更に、スウィングガールズのラストライブのＤＶＤやサウンドトラックアルバムも発売されています。

　 　

 

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