2009年日本映画。監督は北川悦吏子。出演は、『天然コケッコー』の岡田将生、『BANDAGE』の北乃きい、『時をかける少女』の仲理依紗など。北海道を舞台に高校生の友情と恋愛を描いた青春映画。
高校生の恋愛を描いた青春映画なので、特に目新しさはありませんが、独特の魅力のある秀作です。凄く泣ける、感動するというタイプの作品ではありませんし、ラブコメというジャンルとも違いますが、他人の恋愛を見ているにも関わらず、幸福感を味わえる作品です。絶対オススメとは言いませんが、ゆるーい幸福感をぼんやりと感じて、見終わった後に満足感に満たされる作品です。これからの日本映画界の主役となっていく二人が主演している作品なので、アイドル的な魅力も十分です。思いっきり感動したい号泣したいという人には向かないかもしれませんが、一度ハマると何度も観たくなる作品です。
本作のプロデューサーは、岩井俊二さんと小林武志さんのコンビ、岩井俊二さんは、彼の監督作品の音楽を小林武志さんに依頼していて、映画『BANDAGE』では、小林武志さんを監督に指名するなど、強い信頼関係で結ばれているようです。この天才二人が製作総指揮をしているなら、間違いないだろうと思って、鑑賞したわけですが、いい意味で期待を裏切る秀作でした。岩井俊二さんの監督作品のようなドラマティックな展開をありませんが、普通の高校生の幸せな日常生活を淡々と描くだけで、これほど楽しめる作品というのは、他には無いような気がします。なーんか理想的ですよね。いい親、いい先生、いい友達、いい後輩、そして最愛の恋人・・・、こんな高校生活だったら最高でしょうね。実生活で理想的な高校生活をおくれなかった私のような人間には、こういう生活って憧れです。
何かを捨てて、新しいことをはじめる・・・
進学や転勤で、友人や家族、恋人と別れなければならないという状況は、よくあることです。自分の意思、希望を優先して生きるというのは、実は、親しい人たちとの別れを覚悟しなければならないんですよね。
どっちが二人にとっていいのかな
ずっと一緒にいるべきか、彼氏が東京の大学を卒業するまでの4年間、遠距離恋愛で我慢するべきか?どうなんでしょう?私は、一緒にいた方がいいと思いますけど・・・。