近未来、燃料不足が深刻化し、燃料を求めて暴走族などの犯罪が増加、警官も銃で武装しインターセプターと呼ばれる高性能のパトカーで治安維持に努めていた。ある日、警官のマックスは、ナイトライダーと呼ばれる暴走族のメンバーを追い詰め、ナイトライダーは事故を起こして死んでしまう。他の暴走族のメンバーは、復讐を誓いマックスを狙っていたが、マックスは、警察署の署長のすすめで家族とともに休暇をとる事になる。だが、暴走族のメンバーたちは休暇中のマックスを追跡していた・・・。

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　１９７９年オーストラリア作品。監督は、『ロレンツォのオイル』などのジョージ・ミラー。主演は『リーサル・ウェポン』『パトリオット』などの メル・ギブソン。近未来の荒廃した世の中を舞台に、暴走族と警察の対決を描くアクション映画の傑作。 メル・ギブソンが世界的に有名になった作品です。

　低予算映画ですが、広大なオーストラリアな大地を生かした迫力のあるカーチェイス、アクション、終末的な残虐性は全世界に衝撃を与えました。当時、最も話題になったのは、バイクの前輪で人の頭を轢くシーンや、目玉が飛び出すほど大きく見開かれた瞳など、ショッキングなシーンが多く、スタントマンが何人か死亡したという噂もありました。低予算で製作された作品なので砂漠でのシーンが多く、近未来の都市の映像などはありませんが、カースタントのの迫力やショッキングなアクションシーンは、今観ても迫力があります。また、レザージャケットにレザーパンツという制服で登場するメル・ギブソンは、男性から見ても本当にカッコイイですし、インターセプターという追跡用の特殊なパトカーは、車好きの方にはたまらない魅力があると思います。難点としては、暴走族の残虐行為の場面では、気分が悪くなるというか、落ち込むので、スカッとした気分でアクションを楽しみたい方には向かないかもしれません。

助かると言ってやれ

　執念深い暴走族のメンバーの追跡によって、マックスの家族が犠牲になってしまいます。マックスの家族を担当した医師は、あまりにもヒドイ状態なので、マックスの気持ちを落ち着かせようとします。しかし、マックスは、この事件によって完全に人間が壊れてしまいます。人間性を失うほど大きなショックを受けている表情が衝撃的で、何度観ても気が滅入ります。

 

のこぎり

　暴走族の残虐な行為にマックスは完全にキレて、暴走族と同じように残虐な行動をするようになります。生き残った暴走族のんメンバーを手錠で車につなぎ、のこぎりを渡して立ち去るシーンは衝撃でした。最初に観たときは、まだ子供だったので、その分衝撃が大きかったのかもしれませんが、何度観てもゾッとする場面で、忘れられません。

 

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シリーズ化されました。

　低予算のオーストラリア映画でしたが、世界中で大ヒットし、シリーズ化されて全３作品制作されました。２作目、３作目も、その後のマックスが主人公なので、物語につながりがあり、それなりに楽しめますが、やはり、１作目が最高です。３作目にはミュージシャンのティナ・ターナーも出演していました。

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