８７年に開始されたＵ２のワールドツアーのドキュメンタリー映画。15カ国を回ったＵ２のメンバーの、エルヴィス・プレスリーの故郷メンフィスでのスタジオ録音風景を始めとするスタジオワークの部分と、ビッグ・スタジアム等の屋外コンサート、屋内コンサートの部分の3つから構成されていますが、ステージシーンのみではなく、ツアー中のプライベートな映像も収録されています。

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　１９８８年アメリカ作品。監督は、フィル・ジョアノー、出演はアイルランド出身のロックバンド、Ｕ２のメンバーと共演者のＢ・Ｂ・キングなど。ＵＳのアメリカツアーのステージの映像を中心に、彼らの音楽に影響を及ぼしたアーティストや、歌詞に反映されている政治的な主張などを知ることができるドキュメンタリー作品。Ｕ２のファンなら絶対に必見の名作！

　映画の中で演奏されている曲は、Ｕ２の代表曲の他、ビートルズの『へルター･スケルター』、ボブ･ディランの『オール･アロング･ザ･ウォッチ・タワー』、ローリングストーンズの『ルビー･チューズデイ』、またジミ･ヘンドリックスの『アメリカ国歌』が曲のイントロで流れるシーンもあり、彼らの音楽性の深さを感じさせます。飾り気の無いストリートライブから、劇的に演出されたスタジアムでの演奏など、ライブ映像としても最高の仕上がりなので、 Ｕ２のライブビデオとして鑑賞してもいいと思います。しかし、それだけではなく、Ｕ２のメッセージ性の高い歌詞を映像つきで深く味わえるので、歌詞に気持ちが入り込むと、けっこう落ち込むかもしれません。日本語のタイトルどおり、魂の叫びと言えるメッセージが込められている傑作なので、ロックファン以外の方にも是非観ていただきたい作品です。

コード３つと真実

　サンフランシスコのストリートライブで、ジミ･ヘンドリックスもカバーしていたボブ･ディラン名曲、『オール・アロング・ザ・ウォッチタワー』を演奏します。オリジナルの歌詞の他に、ボノがアドリブでこの歌詞を歌います。俺達に必要なのはコレだけ・・・。ロックスピリットを感じさせる名言だと思います。

キング牧師

Ｕ２のメンバーが敬愛するキング牧師のゆかりの地を訪ねる場面。さらに、ライブ演奏の映像にキング牧師の実写映像が挿入されています。彼らの『サンデイ・ブラディ・サンデイ』では、テロなどの暴力に露骨に嫌悪感を示していることからも、公民権運動の指導者として非暴力主義を通していたキング牧師の姿勢が、Ｕ２のメンバーの共感、尊敬する部分なのかもしれません。

　ＤＶＤの他に、サウンドトラックアルバムが発売されています。映画で演奏されているＵ２の代表曲が収録されているので、ベスト盤を買うより、こっちの方がお得かもしれません。

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魂の叫び
ボノ
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Ｕ２

 

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