女性作家で評論家もしているフランシスは、離婚のショックで落ち込んでいたが、友人ｊのすすめでイタリアのトスカーナ地方へ旅行に行く事になる。そして、旅先で見つけた古い家を衝動買いしてしまった彼女は、家屋の修復の為に雇った労働者や、地元の人々との交流の中から、新たな希望を見出して行くのだが・・・。

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　２００３年アメリカ作品。監督、脚本はオードリー・ウェルス、主演は『リトル･ロマンス』『ストリート･オブ･ファイアー』などで有名なダイアン･レイン。離婚によって、家族も家も失ってしまった作家が、異国の地で希望を見つけていく物語。『リトル･ロマンス』でデビューしたダイアン･レインが大人の女性を見事に演じています。

　２００万部以上を売り上げたベストセラーの原作を元に脚色されていますが、なるほど、ベストセラーになるだけあって面白いストーリーでした。傷心の主人公が異国の地で希望を取り戻して行くというシンプルな物語ですが、異国での生活の問題点や試練などもリアルに描かれていて、現実味の無いおとぎ話ではありません。主人公が出会う人々も個性的ですし、トスカーナ地方の風景や、人々の生活がリアルに映し出されていて、オシャレで美食家、ナンパ好きという国民性などの異国情緒も楽しめます。しかも、孤独に悩む主人公をさりげない言葉で導く素朴な人々の魅力は格別です。主演のダイアン･レインは大人の色気があり、若者の恋愛を見守る表情には、おばさんの風格が備わっていて、ピッタリなキャスティングだと思います。幸せな気分になれる作品なので、どんな方にもオススメできますが、離婚を経験した方、あるいは、夢を持っている人や、忙しくて中々旅行にいけない人にもピッタリの映画だと思います。

人を理解するには時間がかかる

　フランシスの家の改修作業をしている文学教授や、毎日花を供えに来る老人は、フランシスに興味を示さず、話そうともしません。でも、初対面でやたらに愛想のいい人に限って、実は八方美人で信用できない人物だったりします。相手の人間性を理解し友人になるには、やはり、ある程度時間がかかりますね。

後悔は時間の無駄

　フランシスの友人が、鉄道の話で、夢を実現するには、希望を持って行動する事の重要性を教えてくれます。そして、フェリーニにスカウトされてトスカーナに住んでいるキャサリンも、てんとう虫の話で、前向きに生きることが重要だと励まします。何か夢がある人は、後悔して時間を無駄にせず、夢を叶えるための準備をする事も必要なのかも、そんなヒントを与えてくれます。

　《　検索用　》

ダイアン・レイン
サンドラ・オー
リンジー・ダンカン
ラウル・ボヴァ

 

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