正統派ハードロック・ライダー!
1950年、アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。ジョン・メイオール&ブルースプレイカーズでのエリック・クラプトンのギタープレイに衝撃を受けてギターをはじめ、1980年にソロデビュー。デビューアルバムは日本未発売だったようなので、本格的に日本で発売されたアルバムは2枚目の『ハードライダーの美学』からですが、3枚目のアルバム『エモーションズ・イン・モーション』が日本でも大ヒット、産業ロックが全盛となっていた80年代のロック界では、正統派のハードロッカーとして注目を浴びました。
1960年代以降のアメリカのミュージシャンのほとんどと同じように、イギリスのミュージシャン、エリック・クラプトンやローリング・ストーンズなどの影響を受けてデビューしたアーティストですが、レーナード・スキナードなどのようなサザンロック系ののサウンドとは違って、アメリカ的な泥臭さが少なく、80年代に流行したヘヴィメタル系のような過剰な演出、ケバケバしい衣装で目立とうとするタイプでもなく、レッド・ツェッペリンのような硬質なリフを中心に組み立てる正統派ハードロックが得意なアーティストです。サポートミュージシャンもレッド・ツェッペリンのドラマーであるジョン・ボーナムのようなタイプのドラマーを起用し、レッド・ツェッペリンを意識しているという印象が強いサウンドでした。
80年代のロックシーンは、産業ロック全盛期で、レコード会社やリスナーに媚びるような安っぽいミュージシャンと、悪趣味なファッションでヘヴィメタと呼ばれるようなハードロックバンドが多かった時代ですが、そんな中で、数少ない正統派のハードロッカーとして、一部のロックファンに熱狂的に受け入れられました。かなりシンプルなサウンドなので、ギター初心者などでも簡単に弾ける曲も多く、もうちょっと正当な評価を受けてもいいミュージシャンだと思います。私も大好きで、よくギターをコピーしていました。