グラムロックを代表する名盤

１９７２年に発売されたコンセプト・アルバム。架空のロックスターであるジギー・スターダストと、そのバックバンドである『スパイダーズ・フロム・マーズ』をテーマにしたアルバムですが、デヴィッド・ボウイのアルバムの中で最も評価の高いアルバムです。ミック・ロンソンとコンビを組んだサウンドメイキングは、グラムロックらしい華やかさと儚さが見事に融合し、デヴィッド・ボウイの代表作と言うだけでなく７０年代のロックを代表する名盤と言えるでしょう。

　いやーコレは名盤ですよ。参りました。私は高校生の頃からバンドをやっていたので、バンドの演奏力の低い、Ｔ・レックスやデヴィッド・ボウイにはあまり関心が無くて、名盤として有名なこのアルバムも長い間購入しませんでした。しかし、いやー失敗でした。もっと早くから聴いてれば良かったなぁ、と後悔しています。ハードロック系のバンドと比べると、やはり演奏力は劣りますが、濃厚でいやらしいぐらいウェットなサウンド、忘れたくても忘れられないポップなメロディは、ミステリアスな魅力に満ちています。もうアルバムを聴きはじめると、どうしても最後まで聴かないと気が済まなくなるような魔法が宿っています。Ｔ・レックスなどのアルバムと同様に、アルバム全体のサウンドメイキングは、全体的な雰囲気を重視したプロデュースで、個々の楽器の音の生々しさを楽しむタイプではありませんが、楽器の音の分離のいいアルバムとは違う魅力があり、音質を超越した音の空間を楽しむ事ができます。グラムロックが嫌いな方や、アレンジ、プロデュースに行き詰っている方には是非聴いてもらい名盤です。

　  　

 

■　スターマン　■

　何か懐かしささえ感じさせるメロディで、一度聴いたら一日中頭から離れなくなる不思議な曲です。かなり有名な曲なので、ロックファンの方なら、知っている人は多いと思いますが、クラッシックロックを知らない若いロックファンが聴いたら、かなりのショックがあるんじゃないでしょうか？

■アナログレコードは、まだ買えます。OTAIRECORDで探しましょう！

ＳＡＣＤあり！

　このアルバムも名盤として有名でロングセラーを記録しているので、高音質のＳＡＣＤが発売されました。全体的に楽器の音が、こもった感じのあるアルバムですが、ＳＡＣＤでは、楽器の音の輪郭がクリアになり、ベース音の音のふくらみ、パワーが格段に良くなっています。ヴォーカルの音質も生々しくなっているので、どうせ聴くなら高音質のＳＡＣＤがオススメです。と言うか、最近の高音質でレコーディングされた音になれている方には、ＳＡＣＤの音じゃないとツライかもしれません。

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