■　ストーリー　■

　アポロ計画も１２号まですすみ、アポロ計画自体がアメリカ国民の関心を失いつつあった頃。ベテラン宇宙飛行士のジムは、アポロ１４号に搭乗する予定だったが、１３号のクルーの病気の為、急にジムのチームが１３号のチームとして飛行する事になる。しかし、打ち上げ近くになってチームの操縦士であるケンが病気の疑いでチームを外され、補欠だったジャックがチームに合流し、７０年 ４月１１日、アポロ１３号は月に向けて出発した。打ち上げは成功し順調に進んでいるかに見えたが、突然爆発が起こり、酸素が流出、さらに全ての動力に必要な電池も低下して月への着陸を断念せざるを得なくなり、地球への帰還も難しくなってしまう。地球では管制官がアポロ１３号の乗員の命を救おうと懸命に対策を考えるのだが・・・。

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　１９９５年アメリカ作品。監督は『バックドラフト』『シンデレラ・マン』などのロン・ハワード。主演は『ターミナル』『ロード・トゥ・パーディション』の トム・ハンクス。アポロ１３号の事故と奇蹟の生還の実話を描いた感動作。

　アポロ１３号の事故によって地球への帰還が絶望的になった３人の宇宙飛行士とその家族、彼らをサポートするＮＡＳＡのスタッフの不眠不休の努力など、感動的な人間ドラマが楽しめる作品ですが、最新のＣＧを使った宇宙から見た地球の映像、リアルな宇宙船内の描写などエンターテイメント性も高い作品になっています。事故によって酸素、電力の欠乏、二酸化炭素濃度の上昇など次から次へと重大な問題に直面し、それに対応するＮＡＳＡのスタッフの不眠不休の献身的な仕事ぶり、地球で安否を気遣う家族の不安、そして、電力を節約する為に極度の寒さに耐えながら任務をこなしていく宇宙飛行士の姿など、実話ならではの緊張感と感動が伝わってきます。また撮影に協力したＮＡＳＡのスタッフでさえ本物の映像と見分けがつかないほど完成度の高いＣＧ映像は、アポロ１３号の船内の様子、宇宙空間から見た月、地球の風景などをリアルに伝えてくれるので、そういう科学的な興味も満足させてくれます。今さらながらですが、極度の寒さに耐える強靭な肉体と、そんな極限状態でも緻密な計算ができる高度な知性をもった宇宙飛行士の能力にも驚かされます。映画の為の劇的な演出の為、多少の脚色はあるようですが、歴史的な事件を知る事のできる映画としてだけでも価値があると思いますし、ＳＦ映画や、宇宙に関して興味の無い方でも充分に楽しめる作品です。

連中が寝ていないのに？

　交代で仮眠を取りながら、互いに協力し合って彼らを救おうとするＮＡＳＡのスタッフたちの姿には、人間の高潔さ、善意を感じられ胸が熱くなります。ＮＡＳＡのスタッフの全員が知恵を絞り、アポロ１３号に乗った宇宙飛行士を救う為に全力を尽くすシーンは、人間が協力し合って、一つの目標に向かって努力すれば、不可能と思われることでも、可能に出来るという事を教えてくれます。

　《　検索用　》

トム・ハンクス
ケヴィン・ベーコン
ビル・パクストン
ゲイリー・シニーズ
エド・ハリス

 

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