ある土曜日の朝、イリノイ州シャーマー高校に５人の生徒が休日登校してきた。不良のジョン、お嬢様のクレア、レスリング部の優秀な選手アンドリュー、秀才のブライアン、友達のいない変人のアリソン、彼らは、それぞれ理由は違うが、罰則として休日登校を命じられ、図書室で一日中、作文の課題をすることになっていた。不良のジョンは、休日登校の監視役ヴァーノン先生と朝一番でケンカをはじめ、お互いにほとんど面識の無い５人も、お互いに険悪な雰囲気だったが、時間が経つにつれ、友情が芽生え、互いの秘密を打ち明け始める・・・。

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　１９８５年アメリカ作品。監督は、８０年代に青春映画の監督としてカリスマ的な人気のあったジョン・ヒューズ。出演は、『素敵な片思い』のモリー・リングウォルド、青春映画の傑作『セント・エルモス・ファイアー』に出演しているジャド・ネルソン、アリー・シーディー、エミリオ・エステヴェスなど。８０年代を代表する青春映画の傑作。学校の校舎内での一日を描いた低予算映画ですが、思春期の若者の価値観や悩みを鋭く描き、同世代の若者には共感を、大人の方には、忘れていた青春時代の感覚を思い出させてくれる名作です。映画のテーマ曲、シンプル・マインズの『ドント・ユー』も強烈な印象を残します。

　８０年代の青春映画と言えば、『セント・エルモス・ファイアー』なども有名ですが、この作品も忘れられません。思春期に、親との意見の違いからの対立を経験している人は多いと思いますが、５人の登場人物が、それぞれ、親からのプレッシャー、無関心、家庭内暴力などの問題の中で青春時代を過ごし、悩みながら生きている姿には、共感を持つ方も多いと思います。時代は変わっても、親と子の間の問題は変わらないのかもしれません。

誰だって家庭は不幸さ

　もし、親とうまくいっていれば、学業を終えてからも、親と同居できるはず、すぐに親の元を離れたいと思っているのは、親との関係が良くないからですよね。生きる上での信念や価値観が全く違う親子だと、一緒に暮らすのは難しくなります。例えば、『イントゥ・ザ･ワイルド』などで描かれているように、俗物主義の親と、物質主義の社会に否定的な子供では、妥協のしようがないので、一緒に暮らせば必ず衝突し、お互いに不幸になってしまいます。こういう場合は、お互いの為にも別々に暮らした方がいいと思います。でも、日本に関しては、就職して最初の給料を何に使うかというアンケートで、１位が、『親にプレゼントを買う』という回答だったようなので、親とうまくいっている家庭が多いようです。お互いに理解しあって同居できれば、それが最高だとは思いますが・・・。

大人になると心が死ぬの

　休日登校している５人が、それぞれ何が原因で休日登校することになったかを打ち明けるシーンでは、自分たちも大人になったら、親のような人間になってしまうのか？という話も出てきます。自分の心は死んでいないのかな？親と同じ事をしていなかな？と考えてしまいます。

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エミリオ・エステヴェス
アンソニー・マイケル・ホール
ジャド・ネルソン
モリー・リングウォルド
アリー・シーディ

 

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