2010年日本作品。監督は、石井裕也
、出演は、『ジヌよさらば〜かむろば村へ〜 』の松田龍平、『陰日向に咲く』の宮崎あおい、『旅立ちの島唄〜十五の春〜』の小林薫など。新しい辞書の製作の為に協力し合う出版社の人間たちを描いた人間ドラマ。三浦しおんさんの原作を映画化。
2012年本屋大賞第1位ベストセラー小説の映画化。日本アカデミー賞での受賞の他にも、様々な賞を受賞した名作です。辞書を編集する出版社のサラリーマンが主人公なので、はっきり言って地味な作品ですが、辞書を製作していく過程での同僚や上司との友情、信頼関係、主人公の恋愛などをテーマにしていて笑って泣ける作品になっています。主人公の馬締を演じる松田龍平さんは、これまでのイメージをは違うオタク系のキャラクターを好演していますし、共演のオダギリジョーさんもチャラいサラリーマンを好演、二人の相性も抜群で、オダギリさんが演じる西岡が、松田さんが演じる馬締をイジるシーンが、本作での笑いの重要なポイントにもなっています。加藤剛さん、八千草薫さん、小林薫さんなどベテラン俳優が作品の品格と重厚感を与えているのも見逃せません。出版社内で仕事風景なども楽しめるので、出版業界で働きたいと思っている人には参考になるかもしれません。ユーモアを楽しみながら友情、恋愛、感動の人間ドラマの楽しめる作品なので 、文学系作品の苦手な人でも十分に楽しめると思います。
ドラマティックな展開はありませんが、恋愛映画としても興味深い作品です。主人公の馬締が奥手で相手の気持ちを察するのが苦手なオタク系のキャラクターなので、コミュニケーションが苦手な男性には共感できる部分も多いと思います。古風なラブレターを送るエピソードは、笑いネタでもありんですが、女心を知る上で重要なポイントかもしれません。女性は、ハッキリと意思表示しない男性にイライラする事が多いようです。この作品でも、『手紙じゃなくて言葉で聞きたい』というセリフが出て来ますが、言葉でハッキリと言われる方が、女性は嬉しいみたいです。これは早めに気が付かないと手遅れになるケースが多いので注意しましょう。そうそう、私もコレで失敗しました。まぁ、コミュニケーションがしにくい状況だったので中途半端な表現の手紙を書いてしまったんですが、これが失敗で、どうなったかというと、いつのまにか婚約してて・・・。まぁ、終わった事は取り返しがつかないのでいいんですが。好きな人がいる人は、ハッキリと意思表示しましょう。ダメならダメで、気持ちはすっきりしますから。
誰かの考えや気持ちを正確に知りたい
言葉は意思を伝えるための道具ですが、より繊細な感情を伝える為に多くの言葉が必要な場合がります。出来るだけ正確に考えや気持ちを伝えようとする試みが文学の最大のテーマなのかも。
社会は劇的に変わり、新しい言葉や概念があふれ出ます
現代はコンピュータへの依存度が高くなった時代で、パソコン、スマホ、タブレットなどが生活に欠かせないものになっています。それに伴いコンピュータの無い時代には無かった概念、専門用語が、一気に世の中に広まり、そういった専門用語無しでは、コンピュータの概念や使い方を説明する事ができなくなっています。こんな時代に生きている事が幸せなのか不幸なのかは分かりませんが、新しい概念や言葉を覚えていかないと厳しい時代になっているのは間違いありません。
君たちに出会えて良かった
自分にとって大切な人たちとの出会い!人生で一番の喜びの一つは、コレですね。生きているうちに、大切な人たちに感謝の気持ちを伝えましょう。