1977年日本作品。監督は、『野ゆき山ゆき海辺ゆき』『ねらわれた学園』の大林宣彦、出演は池上季実子、大場久美子、神保美喜、松原愛など。夏休みに伯母さんの家に遊びに行った7人の少女が、お化け屋敷に食べられてしまう恐怖を描いたコミック・ホラー作品
独特の芸術センスのある映像で人気の高い大林宣彦の映画監督デビュー作品です。大林宣彦が、この作品を監督するまでは、映画会社の社員しか映画監督の仕事はできないという日本の映画界の風習によって、どんなに才能があっても、映画会社の社員以外が映画を監督をするという事はできなかったそうですが、そんな古い風習を打ち破ったという意味でも革新的な作品です。池上季実子、大場久美子など当時アイドルとして人気のあった女優、新人を積極的に起用し、特撮映像とアニメーションを組み合わせた独創的な映像美で、アイドルの魅力を生かしたセクシーな映像、コメディ、ホラーなどを楽しめる娯楽作品の秀作に仕上がっています。『トラック野郎』、『男はつらいよ』シリーズなど当時日本で人気のあった映画のパロディなども挿入され、遊び心溢れる作品ですが、大林宣彦監督の才能に惚れこんで、三浦友和、壇ふみなどもゲスト出演、後に、テレビドラマの主題歌を大ヒットさせて有名になるロックバンド、ゴダイゴの音楽が使用され、ゴダイゴのメンバーも登場します。池上季実子、大場久美子、神保美喜など当時のアイドルの美しい姿を観る事ができるだけでも価値がありますが、日本の古い映画界の風習を壊し、斬新な映像と、奇抜なアイディアで映画界に革命を起こした作品として評価が高く、いまだにカルト的な人気のある作品です。大林宣彦監督の芸術的なアイディアが全て楽しめるような作品ですが、感動的なシーンや、啓発的なセリフ、メッセージ性は無いので、娯楽作品、芸術作品として楽しんだほうがいいでしょう。
映画デビューして間もない頃の池上季実子のヌードシーンには、ちょっと驚かされますし、神保美喜の下着姿でのアクションシーンなどもあり、男性ファンにとっては、特別な魅力のある作品だと思いますが、個人的には、ガリを演じている松原愛のヌードシーンが印象に残ります。当時、歌手としても活躍していた松原愛さんも、池上季実子、大場久美子、神保美喜に負けないぐらい魅力的です。
ずっと待ってたの・・・
オシャレのおばちゃまは、戦争に出征した婚約者の帰りをずっと待っていました。帰ってくるのかどうか分らない相手を待ち続けるのはツライと思いますが、愛する人の帰りを待ち続けるおばちゃまの愛情の強さが印象に残ります。こういう感性は、今では古臭く感じる人も多いと思いますが、一人だけを一生愛し続けるという生き方も素敵だと思います。