学校の性教育の授業で女性に興味を持ちはじめた少年フランクは、本物の女性の裸を見ようと、友達と３人で都会へ行き、ヴィーという娼婦と知り合いになる。フランクは、ヴィーに車で家まで送ってもらうが、車が故障して、ヴィーは、フランクの家に泊まる事になり、フランクは父親のトムに、ヴィーは家庭教師だとウソをついてしまう。フランクの父親トムは理科の教師で、湿地帯の保護活動をしている誠実でマジメなタイプだった為、ヴィーは、彼に惹かれていく。しかし、一方で、ヴィーの所属するマフィアは、ヴィーが大金を持ち逃げしたと勘違いして、彼女の行方を追っていた・・・。

ネットで気軽にDVD CDレンタル　ぽすれん 

　１９９４年、アメリカ作品。監督は、リチャード・ベンジャミン、出演は、『ボディ・ダブル』『ワーキング・ガール』などのメラニー・グリフィス、『グッドナイト・ムーン』『アポロ１３』などのエド・ハリス、『さすらいの航海』『時計じかけのオレンジ』などのマルコム・マクダウェルなど。娼婦と教師の恋愛を描いた感動作。

　娼婦の純愛を描いたラブコメですが、恋愛とコメディだけではなく、マフィアがらみのカーチェイスなどのアクションも楽しめる作品で、子供から見た大人の社会への批判、現代社会へのブラックジョークなども込められている秀作です。娼婦との恋愛を描いた作品と言えば、ジュリア･ロバーツとリチャード・ギア主演の『プリティ・ウーマン』などもありますが、この作品は、主人公が子供で、自分の父親と娼婦の恋愛をアシストしようとする所がポイントで、男女の恋愛だでけでなく、母親のいない子供の繊細な感情なども描かれているという点でも秀逸です。性に感心を持った少年が主人公ですが、過激な性描写の多いエッチな作品ではなく、女性を、性の対象としてではなく母親の姿と重ね合わせるような純真な視点で描かれていて、娼婦ヴィーを演じるメラニー・グリフィスのセクシーな色気は楽しめますが、露骨な性描写はありません。色気や恋愛の要素を強調した作品というよりも、子供の純真な視点から見た大人の社会、人間の本質などを描いた感動作として楽しめる作品だと思います。１０代の頃に家出して、人並みの生活を経験した事の無い娼婦ヴィーの悲しみや、母親を亡くして父親と二人で暮らしている少年の母親を欲しがる気持ちなど、繊細な感情表現が見事に描かれていて、ラブコメというよりは、人間ドラマの秀作と言える作品です。ロマンティックなラブコメを期待すると、ちょっと路線が違いますが、男女の恋愛だけでなく、家族の愛情や人間の孤独感、子供の視点から見た社会の現実など、色々な意味で感動できる作品だと思います。

都会に行けば、金さえ払えば何でも手に入るんだ

　女性の本物の裸を見ようと、都会に出かけて行く子供たちの会話で、こんなセリフが出てきます。『都会に行けば』という部分に、まだ救いがありますが、子供たちから見ても、今の世の中は金次第という現実を象徴しているようで、苦笑してしまいます。

職業より人柄だと言ったろ

　教師という堅実な仕事をしているトムは、ヴィーが娼婦だと知って困惑します。息子に対しては、職業による差別はするなと教えていても、いざ、自分が娼婦と交際するとなると、自分の言葉通りに行動する事ができません。偉そうな事を言っても、子供のお手本として自分で実行できなければ、子供も納得できないでしょうね。

メラニー・グリフィス

　娼婦ヴィーを演じているメラニー・グリフィスは、『ワーキング・ガール』の主演で有名ですが、人気ＴＶシリーズ『マイアミ・バイス』の主演で有名なドン・ジョンソンと結婚した事でも有名です。『マイアミ・バイス』にも出演しましたが、結局離婚し、後に、『デスぺラード』に主演しているアントニオ・バンデラスと結婚したようです。

ＤＶＤ 購入ガイド

映画見るなら　⇒スカパー！おまかせプラン

検索用語を入力 検索フォームを送信