１９７２年、ペンシルバニアの小さな町に住む少女ベーダは、葬儀社をしているパパとおばあちゃんの３人で暮らしていた。ベーダは先生に恋をしはじめるが、幼なじみのトーマスが相談相手であり一番の親友で、いつも一緒に遊んでいた。ある日、パパの葬儀社でシェリーという女性が働くことになり、パパとシェリーが親しくなってしまったことにショックを受ける・・・。

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　１９９１年アメリカ作品。監督は、『プライベート・ベンジャミン』のハワード・ジフ、出演は、『ブルース・ブラザース』『大逆転』などのダン・エイクロイド、『大逆転』『トータル・リコール』などのジェイミー・リー・カーティス、『ホーム・アローン』のマコーレ・カルキン、そして、この作品の続編、『マイガール２』にも出演しているアンナ・クラムスキー。１１歳の少女の初恋と友情を描いた感動作。

　１９９１年の作品ですが、物語の舞台は１９７２年のペンシルベニアの田舎町なので、現代を舞台にした作品に比べると地味な作品で、派手な演出はありませんが、古きよき時代の懐かしさを感じさせるような雰囲気があり、どこにでも居そうな普通の少女の成長がさわやかな感動を与えてくれる感動作です。同年代のトーマスに比べてマセているベーダの行動は、いつの時代、どこの国でも、女の子の方が成長が早い事を感じられて、笑ってしまいますが、詩のクラスの先生に恋をしてしまうベーダの一途な恋心、親友であり、幼なじみのトーマスに対する複雑な感情、そして、父親の新しい恋人に対する嫉妬心など多感な時期のみずみずしい少女の感性が伝わってきます。時代背景が１９７０年代になっていることで、ベーダを取り巻く周囲の人々の思いやりや、ほのぼのとして空気が感じられるますが、こういう人間味のある環境を描くには、現代を舞台にするとリアリティが無くなってしまうという、現代のアメリカ社会の現状があるのかもしれません。『ホーム・アローン』で有名なマコーレ・カルキンも出演していますが、この作品では、内気で、ひかえめにベーダに恋する少年の役で、『ホーム・アローン』よりも好感の持てるキャラクターを演じています。しかし、この作品は、『小さな恋のメロディ』のような、少年と少女の恋愛を描いた作品では無く、思春期の少女の成長を描いた作品なので、ベーダとトーマスは親友同士のままで描かれているので、子供の純愛を描いた作品を期待している方が観ると、イメージが違ってしまうと思います。また、なかなか豪華なキャストですが、どちらかというと地味な作品なので、しっとりとした感動より、派手なドラマが好き！という方には向いていないかもしれません。

天国は幼い子供達の為にある

　葬儀で、神父さんが聖書の言葉を引用していますが、心に沁みる言葉です。まだ幼いうちに命を失ってしまう子供、親に虐待を受けている子供など、世の中には不幸な子供がたくさんいます。天国は、そんな苦しんでいる子供達の為にあるのかもしれません。

続編もあります。

　１９９４年に続編『マイ・ガール２』が製作されました。キャストはこの作品とほぼ同じで、その後のベーダと家族の物語になっています。この作品ほどの感動はありませんが、この作品を観て、その後のベーダの物語が気になる方なら楽しめると思います。

 

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