謎の男チャーリーが経営する私立探偵事務所で働くナタリー、ディラン、アレックスの３人は、拉致された米警察機構の要人カーターの救出に成功するが、犯人の狙いは、米国政府が持つ組織犯罪の最重要証人リストだった。拉致されたカーターは、その資料にアクセスする為に必要な指輪を奪われていた。３人は、指輪の奪還の為に行動を開始するのだが・・・。

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　２００３年アメリカ作品。監督はマックジー、出演は『バニラ･スカイ』のキャメロン･ディアス、『ウエディング･シンガー』のドリュー･バリモア、『ペイバック』のルーシー･リュウ、『セント･エルモス･ファイアー』のデミ･ムーアなど。私立探偵事務所で働く３人の美女、通称エンジェルの活躍を描いたアクション作品。

　３人の美人探偵の活躍する娯楽作品のシリーズ第２弾。キャメロン･ディアス、ドリュー･バリモア、ルーシー・リュウの３人の加え、デミ･ムーアが出演し、４人のセクシーな魅力と極上のアクションを楽しめる作品です。ロックの名曲をＢＧＭに使用したＭＴＶ感覚でノリのいい映像が、主演女優の魅力を十分に引き出し、出演者のキャラクターの魅力を楽しめる作品に仕上がっているので、主演４人のファンなら絶対に必見ですし、ド派手なアクションがストレスを発散させてくれます。国家機密のファイルをめぐっての事件なのでスパイ映画のようなストーリーですが、物語にリアリティはなく、リアルなスパイ映画というタイプではないので、スパイ映画のスリルを楽しみたい方には向かないかもしれませんが、娯楽作品としての魅力は最高で、観終わった後に爽快な気分になれる作品です。

　この作品の犯人は、人を信じることができず、友人がいません。ごく稀に、こういう致命的なエゴイストもいます。自分に善意が無いから他人にも善意が無いと思っているらしく、他人を全く信用できないようです。こういうタイプの人間は、他人に対しての信頼、愛情が無いので、他人を利用するという目的でしか人間関係が築けず、知り合いはいても友達がいません。もしかしたら、世の中で一番可哀想タイプかもしれませんが、こういうタイプは、自分の事しか考えていないので、友達がいなくても、みんなに嫌われても気にならないようです。周りの人間にとってはいい迷惑なんですが・・・。

大切なものを持っている

　犯人のマジソンと対決するナタリーが、自分たちとマジソンの決定的な違いを指摘します。人生で一番重要なものは何か？よくありがちなセリフかもしれませんが、ほとんどの人が、同じように感じているんじゃないでしょうか？どんなに辛くても、心から信頼できる仲間がいるという事は、何よりも大きな勇気を与えてくれますし、心から誇れる事だと思います。

テレビシリーズの『チャーリーズ･エンジェル』

　最近よくあるパターンですが、この作品は元々１９７０年代に大ヒットしたＴＶシリーズの映画化です。テレビシリーズでは、ファラ･フォーセット、ジャクリーン･スミス、シェリル･ラッドなどのスターを生み出し、日本でも人気のある番組でした。ＴＶシリーズでは典型的な美人タイプの出演者が多かったのに比べ、映画版では、キュートなタイプが主演しているので、違和感のある人も多いと思いますが、映画とオリジナルは全くの別物と考えた方が思います。ＴＶシリーズ版もＤＶＤ化されているので、ＴＶシリーズのエンジェルの美しさを楽しみたい方は、ＴＶ版を購入した方がいいでしょう。

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