1998年アメリカ作品。監督は『ウォーターボーイ』『もしも昨日が選べたら』などの作品で、アダム・サンドラーと組んでいるフランク・コラチ。主演は『ビッグ・ダディ』『ロンゲスト・ヤード』『再会の街で』などの主演で有名なアダム・サンドラーと『50回目のファーストキッス』『2番目のキッス』のドリュー・バリモア。ロックスターのビリー・アイドルも出演しています。ラブコメの傑作としてカルト的な人気のある作品で、日本では舞台でも上演されています。アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの名コンビは、後に、『50回目のファーストキッス』でも共演をしています。
ラブコメ系の作品としては、最高傑作だと思いますが、なぜかDVDは廃盤。日本では、アダム・サンドラーの知名度がイマイチな為にマイナーなのかも知れませんが、数あるラブコメ作品の中でも、観終わった後に、幸福感を味わえる作品であり、コメディ映画としても最高傑作だと思います。80年代を舞台にした作品なので、当時のヒット曲がBGMに使用され、出演者が、80年代に大ヒットした『マイアミ・バイス』に影響を受けたファッションをしていたり、マイケル・ジャクソン風のレザージャケットを着ていたりと、ファッションもリアルに再現されています。ハッキリ言って、かなりダサいですが、80年代のパロディ映画として観れば、一層笑えると思います。
誰か殺してくれ
花嫁に逃げられた後に、ロビーがオリジナル曲を歌うシーンがありますが、80年代に流行した、ザ・キュアーというバンド風の曲で、恋に破れた男の狂気を、うまく表現していると思います。この曲はサウンドトラックアルバム1にも収録されています。
君と一緒に年老いていきたい
ロビーがジュリアに捧げるオリジナル曲の歌詞の一節ですが、理想的なカップルの結婚条件を表現していると思います。ある程度年齢を重ねてから結婚するカップルも多いとは思いますが、若い頃に、容姿がキレイ、カワイイだとか、カコイイという外見から恋愛に入ってしまうと、年をとって容姿が変わってしまうと、気持ちも冷めてしまう、なんてことになりますが、相手の内面に惹かれて結婚したカップルは、一緒に年老いていくことに喜びさえ感じながら生活していけるのかもしれません。映画のクライマックスでロビーが歌うこの曲はサウンドトラックアルバム2に収録されています。自分のオリジナル曲を、恋人に聴かせるというシチュエーションは、どうしてもダサくなりますが、このシーンでのドリュー・バリモアの笑顔は、本当に心に残ります。