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野獣死すべし
 
1980年度作品

●監督
村川透

●キャスト
松田優作
小林麻美
室田日出男
鹿賀丈史

■ ストーリー ■


 伊達邦彦は、従軍カメラマンとして戦場を渡り歩き、今は翻訳の仕事をしているが、警察官から奪った拳銃で闇カジノを襲い大金を手に入れる。伊達は、クラッシック音楽鑑賞が趣味としていて、コンサートに出かける事が多かった。そんなある日、コンサート鑑賞の際に、たまたま隣の席になった華田令子というOLが、伊達に好意を抱くようになる。伊達は、銀行強盗の計画を立てるが、計画実行の日、その銀行に華田令子が現れてしまう・・・。

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■ レビュー ■

 

 1980年日本作品。監督は村川透。主演は、『ブラック・レイン』の松田勇作。大藪春彦の同名小説の映画化。従軍記者として働いていた男が、良心の呵責無きままに殺人によって大金を手に入れていく姿を描いたハードボイルド作品。

 70年代から、『人間の証明』『野性の証明』など数々の日本映画の傑作を生み出してきた角川春樹製作による傑作ハードボイルドアクション。松田勇作の演技力、個性を十分に楽しめる作品ですが、原作とはかけ離れた松田勇作の主人公の役作りによって、異色のハードボイルド作品になっています。ハードボイルド作品と言えば、タフでクール、武闘派の主人公が、華麗なアクションと拳銃さばきで敵を倒していくというパターンがお決まりですが、この作品の主人公は、特に武術が得意なわけでも、拳銃さばきがうまいわけでもありません。格闘のシーンも拳銃を使うシーンでも、バタバタして格好悪く、ひ弱なサラリーマンがジタバタしているように演じています。しかも、修羅場をくぐって精神的にタフというよりも、デリケートすぎて心が壊れてしまったサイコ野郎という感じです。このキャラクターが賛否両論なわけですが、サイコサスペンスの主人公のような独特のキャラクターは、この時代を考えれば斬新でした。サイコサスペンスの先駆けとされる『羊たちの沈黙』が製作されたのが1991年ですから、こういうサイコなキャラクターを独自に創造し演じた松田勇作さんの才能は、本当に驚異的だと思います。そんな松田勇作さんの演技力、才能を楽しめる作品としても価値がありますが、主人公の伊達を執拗に追う刑事を演じる室田日出男さん、伊達のパートナーになる鹿賀丈史さんの演技力も作品の完成を高めています。そして、出演時間は短いものの、主人公の伊達に恋する華田令子を演じる小林麻美さんの美しさは神々しいほどです。クールでタフなヒーローが主人公のハードボイルド作品を期待するとアテが外れてしまいますが、色々な意味で、魅力のある名作です。

 最初にこの作品を観た時は子供だったので、とにかく松田勇作さんの演じる主人公のキャラクターに衝撃を受けました。大人になってから観ると、この作品の重厚感が理解できるようになります。主人公の伊達が朗読する詩のテーマは、生と詩についての深い洞察があり、伊達が人間性を失うきっかけとなった戦争という地獄について、そして、華田令子の伊達に対する切ない愛情など、娯楽作品として片付けられない重さのある作品だという事に気付きます。個人的には、銀行強盗のシーンで、小林麻美さんが演じる華田令子が、『伊達さん?』とつぶやくシーンを観ると泣けてきます。この切ない恋愛感情は、『野性の証明』で描かれている越智朋子の味沢への愛情に似ているような気がします。この作品は、泣ける作品ではないと思いますが、報われない愛の悲しさとでも言うか、悲しい気持ちにさせられます。

土に還る、それだけだ

 人が死ぬとどうなるのか?生命の神秘と共に、人間にとって永遠のテーマの一つだと思いますが、生きている間に報われなかった想いや、清算しきれなかった罪など、死んだらどうなるんでしょうね。塵より生まれて塵に還るだけなら、その方が楽なのかもしれませんが・・・。




名シーン

それじゃぁ、おやすみなさい

 コンサートが終わり、伊達と華田令子がタクシーで帰路へ。タクシーを降りようとする伊達の手を華田令子が握り締めるシーンが一番印象に残ります。すがりつくような華田令子の瞳の美しさ、忘れていた人間らしい感情が目覚めたような伊達の驚いた表情。このシーンを観るだけでも、この作品は価値があります。

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ガイド

小林麻美さん


 1970年代から1980年代はじめまでモデル、歌手、女優として活躍していた小林麻美さんの出演作品としても有名です。1970年代をリアルタイムで生きていた男性にとっては、数少ない小林麻美さんの出演作品としても価値があるでしょう。人気絶頂だった1980年代に結婚して引退してしまったので、小林麻美さんの出演作品は少なく、現在発売されている作品は、本作と『真夜中の招待状』のみです。私も学生の頃、小林麻美さんのポスターを部屋に張っていました。小林麻美さんのファンなら、絶対に外せない作品でしょう。

 

 



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