伝説のギタリスト、デュアン・オールマン
デュアン・オールマン(G)、グレッグ・オールマン(Key、Vo)ブッチ・トラックス(ドラムス)、ディッキー・ベッツ(ギター)、ベリー・オークリー(ベース)、ジェイ・ジョハンソン(ドラム)の6人編成のバンドとして、1969年に活動を開始。アルバム2枚を発表、大ヒットにはならなかったが、1971年に発表したライヴアルバム『フィルモア・イースト・ライブ』が、ビルボードのアルバム・チャート13位にランクインする大ヒット。ライブの名盤として、歴史に残る事になります。
『フィルモア・イースト・ライブ』の名演により、アメリカ南部だけではなく、世界的中に注目されるバンドになりましたが、その直後に、ギタリストで、バンドーのリーダーだったデュアン・オールマンがバイク事故で死亡。ベースのベリー・オークリーもバイク事故で死亡するなど、不幸な事件が続きますが、ディッキー・ベッツがリーダーとしてバンド活動を続け、『イート・ア・ピーチ』『ブラザーズ・アンド・シスターズ』などの名盤を残します。『ブラザーズ・アンド・シスターズ』が全米ナンバー1のヒットを記録し、バンドは頂点を極めますが、グレッグ・オールマンのドラッグ中毒と、その訴訟などのトラブルで、バンド内の人間関係が悪化し、1976年に解散。バンドの中心的な存在である、グレッグ・オールマンと、ディッキー・ベッツが和解して、再結成しますが、その後、ディッキー・ベッツはクビになり、現在は、グレッグ・オールマンが中心になって活動しています。
エリック・クラプトンの人生を変えたバンド
エリック・クラプトンの名盤として有名な『レイラ』の音楽性は、オールマン・ブラザーズ・バンドなどのアメリカ南部の音楽に強い影響を受けて、その音楽性が決定付けられています。『レイラ』のアルバムには、デュアン・オールマンも参加していて、名曲『レイラ』の後半のギターは、デュアン・オールマンが弾いています。また、このアルバムで共演した際に、エリック・クラプトンは、デュアン・オールマンに、自分のバンドに参加してくれるようにと、熱心に誘っていたようです。