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3. キープ・オン・グロウイング
4. だれも知らない
5. アイ・アム・ユアーズ
6. エニーデイ
7. ハイウェイへの関門
8. テル・ザ・トゥルース
9. 恋は悲しきもの
10. 愛の経験
11. リトル・ウィング
12. イッツ・トゥー・レイト
13. いとしのレイラ
14. 庭の木

1. I Looked Away
2. Bell Bottom Blues
3. Keep on Growing
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. I Am Yours
6. Anyday
7. Key to the Highway
8. Tell the Truth
9. Why Does Love Got to Be So Sad?
10. Have You Ever Loved a Woman
11. Little Wing
12. It's Too Late
13. Layla
14. Thorn Tree in the Garden

最高傑作！
　ロック史に残る名曲『レイラ』、ジミ･ヘンドリックスのカバー『リトル･ウィング』を収録し、エリック･クラプトンの全てのキャリアの中で、最も優れた作品と言えるかもしれません。このアルバムを彼のベストと考える人も多いと思います。

　ヤードバーズ、ジョン･メイオール＆ザ･ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイスとバンドを渡り歩いてきたエリック・クラプトンが、デレク＆ザ･ドミノスで、やっと自分のプレイしたい音楽と出会います。その喜びで、次から次へと曲のアイディアがあふれ出て名曲が生まれ、1枚のアルバムではでは収まりきらず、２枚組みで発売されたという感じです。ブルース、カントリーなどのアメリカの音楽にどっぷりつかり、自分自身の音楽を発見できたエリック・クラプトンのプレイは、ここが新たなスタート地点と実感しているようで、新人のような意気込みが伝わってきます。

　いい意味で、生意気で攻撃的なエリック・クラプトンのギタープレイが聴ける最後のアルバムかもしれません。オールマン･ブラザース･バンドのギタリスト、デュアン･オールマンの参加がかなりの刺激になっているようで、ライバルと競い合う事によって生まれてくる緊張感があります。プライベートでもジョージ・ハリソンの妻、パティ・ボイドに対する愛が報われず、苦しく切ない気持ちでいた時期なので、『恋は悲しきもの 』『 いとしのレイラ 』では、爆発しそうなエネルギーや、不幸な時期にしか出てこない怒り、悲壮感も感じられます。またジミ･ヘンドリックスの名曲のカバー『リトル･ウィング』では、ドラッグに蝕まれていったジミの感性まで引き継いでしまったんじゃないかと心配になるほど、命の揺らぎを感じてしまいます。

　ブラインド･フェイスがアルバム1枚のみで解散していますが、こちらは音楽性の不一致で不完全燃焼の感があります。デレク･&ザ･ドミノスも、このアルバム1枚で解散してしまいますが、こちらは完全に燃え尽きてしまったんでしょう。これほどのエネルギーをアルバム1枚に注いでしまったら、解散しても仕方がないですね。痛いほどのエネルギーを感じる名盤です。

 

 

■　レイラ　■

　何といっても『いとしのレイラ』、今でもこの曲のイントロを聴いただけで、体の中に稲妻が走ったようなショックを感じます。全てのエリック・クラプトンの曲の中で、最も感情が入った曲なので、怒り、悲しみ、どうしようもない事へのあきらめと、悟りすら感じられます。曲の後半でのピアノとデュアン･オールマンのスライドギターを聴くと、黄泉の国にでも来てしまったような恍惚感に浸れます。

 

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　ＳＡＣＤも発売されていました。

　このアルバムはエリック・クラプトンファンの間で、最も人気のあるアルバムなので、ＣＤも色々なバージョンで発売されています。『２０周年記念盤』、『でかジャケ』シリーズ、『レイラ・セッションズ』などがあります。『レイラ・セッションズ』には、今まで未発表だったジャムセッションの音源が収録されているので、デレク＆ザ･ドミノスの音に飢えている方はコレですね。音質的には、ＳＡＣＤが一番音質が良くオススメですが、契約問題で廃盤になり、再発の見込みがありません。アマゾンの、一般出品者からの出品で探せば見つかるかもしれませんが、６０００円以上になっていると思います。

　このアルバムに限らず、ロックの名盤の限定シリーズは、すぐに売切れてしまうので、早めに購入した方がいいですね。モノによっては10倍以上の値段になってしまいます。

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