エディ・マネーの最高傑作！

　１９８２年発売。エディ･マネーの４枚目のスタジオ･レコーディングアルバムで、シングルカットされた『アイム･イン･ラブ』が日本でも大ヒット。アメリカだけでなく日本でもエディ･マネーの知名度を一気に押し上げた名盤です。

　ニューヨーク出身のエディ･マネーがカリフォルニアを拠点に活動するようになり、プロデューサーのトム･ダウドがウエストコースト系の腕利きミュージシャンをバックバンドのメンバーとして適材適所に起用して大成功したアルバムです。ウエストコーストらしい明るく楽天的な雰囲気を感じさせながらも、ハイセンスでタイトなアレンジでまとめられ、エディ･マネーのハスキーボイスと絶妙にフィットしています。ウエストコーストとニューヨークのセンスが見事に融合し洗練されたサウンドになっているので、ドラムサウンドもルーズなものではなく、ブリティッシュロックのドラマーか？と思わせるようなセンスもあり、メロディアスなヴォーカルと、ドライブ感がありセンスのいいロックを楽しめる名盤になっています。参加ミュージシャンは、かなり多く、ドラマーだけでもゲイリー･ファーグソン、ゲイリー･マラバー、アート･ウッド、トニー･ブロックら４人参加していますが、寄せ集めのようなバラつきはなく、統一感があるアルバムで、エディ･マネーをはじめ、参加ミュージシャンが演奏を楽しんでいるのが伝わってくるもの心地良く感じます。

　エディ･マネーと言えば、やはり、このアルバムです。『シェイキン』『アイム･イン･ラブ』などの代表曲が収録されているのも魅力ですが、思わず歌いたくなるようなポップなメロディに、抜群のドライブ感で、とにかく気分が高揚するアルバムで、ヴォーカルのメロディを楽しみたいというリスナーの欲求と、バンドの演奏を楽しみたいというミュージシャンの欲求を両方とも満たしてくれます。私は、ドラムをやっていたので、ドラマーのグルーブの良さと、アレンジセンスの良さにも惹かれますが、ドライブの時に聴くアルバムとしても欠かせません。

　  　

 

■　アイム・イン・ラブ　■

　キラキラと輝くような美しいギターのアルペジオからはじまり、疾走感のあるリズムに強烈なヴォーカル、ウエストコースト風の美しいコーラス。日本でも大ヒットした名曲なので、ご存知の方も多いと思いますが、何度聴いても気分が盛り上がります。

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国内盤無し・・・

　残念ながら、国内盤ＣＤは発売されていません。アナログレコードの時代には、かなり人気のあったエディ･マネーですが、９０年代以降は、ほとんど忘れられた存在になり、日本のレコード会社もセールスが見込め無いと判断したらしく、国内盤では、ベスト盤しか発売されていません。輸入盤なら入手可能なので、輸入盤で購入しましょう。

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