元祖ホワイトレゲエ
イギリス出身のバンドで、スティング(B.Vo)、スチュアート・コープランド(Ds)、アンディ・サマーズ(G)の3人で、1978年に『アウトランドス・ダムール』でアルバムデビュー。デビュー当時、世界中でパンク・ムーブメントが吹き荒れていた為、パンク系として紹介されていましたが、抜群のポップセンスをレゲエのビートで演奏する白人レゲエバンドで、パンクバンドではありません。『孤独のメッセージ』『高校教師』などの大ヒットで世界的な地位を確立し、1983年に発売された5枚目のアルバム『シンクロニシティ』は全米ナンバー1ヒットを記録し、人気の頂点を迎えますが、1986年以降は、メンバーそれぞれがソロ活動をはじめ、実質的に解散状態になります。2007年に、デビュー30周年を記念して再結成、精力的なライブ活動を展開しています。
ギター、ベース、ドラムという最低限のバンド編成ですが、クリームや、BBAのようなインプロヴィゼーションでバトルするような演奏ではなく、ギターのアンディ・サマーズは、バンドのサウンドの厚みを損なわないように献身的なプレイに徹し、スチュアート・コープランドはバック・ヴォーカルも担当、ライブ演奏でも重厚なサウンドを再現しています。この3人は、ユーモアのセンスも最高で、ステージでも、オフステージでも、ファンを喜ばせてくれるパフォーマンスが多く、来日公演の模様は、NHKのヤング・ミュージック・ショーという番組でも放送されましたが、スチュアート・コープランドのドラムセットのタムに、『お・ま・ん・?』という文字が大きく書かれていたのには驚きました。さすがにNHKのカメラは、タムの全ては写しませんでしたが・・・。