日本公演の感動！

　１９７８年発売のロイ･ブキャナンのライブアルバム。１９７７年６月１４日、１５日の郵便貯金ホールでの来日公演のライブ音源から８曲を収録。ジミ･ヘンドリックスのカヴァーである『ヘイ･ジョー』、ロイ･ブキャナンの代表曲『スウィート･ドリーム』などを収録しています。

　日本公演でのファンの熱狂が伝わってくるライブの名盤です。ベストテイクを中心に選曲したのか、あるいは日本のファンの為の選曲なのか分りませんが、ちょっと変わった選曲になっています。ジミ･ヘンドリックスのカヴァー曲『ヘイ･ジョー』、ロイの名曲『スウィート･ドリーム』、ファンへのサービス精神が感じられるロックスタンダードの『スローダウン』の３曲は有名な曲ですが、その他の５曲は未発表曲。６曲目の『ブルース・オータニ』は、日本のファンへ捧げたブルースナンバーという気がしますが名曲ですし、ベック･ボガート＆アピスのようなハードロックナンバー『ベイビー・セッズ』には驚かされます。ベストヒット曲集という選曲でないにも関わらず、ロイ･ブキャナンの魅力が最大限に生かされたライブの名盤だと思います。

　個人的には、ロイ･ブキャナンのアルバムの中で一番聴き込んだアルバムです。高校生の頃にやっていたバンドで、このアルバムから、『ソウル・ドレッシング』『ヘイ･ジョー』『スウィート･ドリーム』の３曲をレパートリーに加えていて、このアルバムでの『ヘイ･ジョー』のアレンジをそのままコピーしていたこともあり、思い入れの強いアルバムです。どの曲も演奏が完璧で、収録曲もブルースナンバーを中心にバリエーションがあり、何度聴いても飽きない名盤だと思います。今考えてみると、高校生のバンドがブルースロックばかり演奏していたというのも、渋すぎるというか時代の流れを無視しているというか、変わり者だったんでしょうね。だから女の子にモテ無かったんだろうなぁ。

　  　

■　ベイビー・セッズ　■

　ロイ･ブキャナンにしては珍しくギターのリフを中心にしたハードロック・ナンバー。ジェフ･ベックがＢＢＡでスティービー･ワンダーの『迷信』をカヴァーしていますが、なんとなく雰囲気が似ています。ロイ･ブキャナンがハードロックを演奏すると、こんな感じになるんですね。

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日本向けのアルバムでしたが

　ＬＰ（アナログ盤）で発売されていた時は、日本のみの発売でしたが、ＣＤでは輸入盤で入手可能になっています。国内盤は廃盤のようなので、輸入盤で探しましょう。

 

 

 

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