万能型の天才ギタリスト

　１９４５年生まれアメリカ出身のギタリスト。に１９７４年にジャズロック系のバンド、ディキシー・ドレッグスを結成し、１９７８年にメジャーデビュー。１９８４年にスティーヴ・モーズ・バンドを結成し、デビューアルバム『イントロダクション』を発表します。ヴォーカル無しのインストルメンタルアルバムだった事と、ヘヴィメタル全盛期だった事もあり、大ヒットにはいたりませんでしたが、その音楽性の幅広さと天才的なテクニックでギタリストから注目を集めます。その後、１９８５年に再結成されたカンサスに参加し、カンサスのメンバーとして活動しますが、１９８７年ごろに一度音楽業界から離れてしまいます。１９９４年、リッチー・ブラックモアの後任ギタリストとしてディープ・パープルに参加、正式なメンバーとしてアルバムのレコーディング、ツアーにも活動を続け、スティーヴ・モーズ・バンド、ディキシー・ドレッグスのメンバーとしても活躍しています。

　マイアミ音楽大学でクラシックとジャズギターを学んでいるだけあって、ロックだけでなく、ジャズ、クラッシックの音楽的要素、さらにカントリーフィーリング溢れるギターまで、様々なスタイルの音楽をこなす天才ギタリストです。ミディアムテンポの曲で６連譜のフレーズを多用するなど、正確でスピードのあるピッキングには定評があり、ジャズギタリストとしても充分に通用する実力の持ち主で、ロックの荒々しいプレイより、どちらかというと、ジャズに向いているような気がします。ディープ・パープルのギタリストとして有名になりましたが、スティーブ・モーズ・バンドでの様々なタイプの音楽スタイルでのギタープレイの方が、ディープ・パープルでのプレイより音楽的な深みがあり、ギタリストにとっては、かなり参考になると思います。

 

 

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