ギタリスト必聴の名盤！

　１９８４年発売のスティーブ・モーズ・バンドのデビューアルバム。全てヴォーカル無しのインストルメンタルアルバムで、ギター、ベース、ドラムのトリオバンドですが、ロック、ジャズ、クラッシック、カントリーなど幅広い音楽性を、驚異的なテクニックで聴かせてくれる名盤で、特にギタリストにとっては衝撃的なアルバムですした。

１９８０年代は、ジャズ系のプレイヤーがロックのリズムを取り入れてポピュラー音楽のファンにも受け入れやすいフュージョンが流行しましたが、このアルバムも、本来はジャズプレイヤーとして活躍できる腕利きミュージシャンによって、ロックフィーリングの強いサウンドでまとめられたアルバムになっています。後に、カンサス、ディープ･パープルのギタリストとして活躍することになるスティーブ･モーズの本格的なソロアルバムで、彼の幅広い音楽の才能を全て詰め込んだような名盤です。ハードロックファンでも楽しめるダイナミックな『クルーズ･ミサイル』『イントロダクション』『オン・ザ･パイプ』、カントリーフィーリング溢れる『ジェネラル・リー』、クラッシックやゴスペル音楽、ブルースまでクリエイティブな才能を発揮する『ウィッスル』『ヒューロン・リヴァー・ブルース』など、様々なジャンルでギタリスト、ミュージシャンとしての才能を発揮した名盤で、何度でも飽きずに聴けるアルバムです。

　友人にすすめられて聴いたの最初でしたが、衝撃でした。私はギタリストではなく、ドラムが本業でしたが、それにしても、このアルバムの音楽性のバリエーションの広さと、スティーブ･モーズのギタープレイには、本当に驚かされました、ミディアムテンポの曲では、１６分音符でのフレーズでも十分にスピード感が感じられるものですが、スティーブ･モーズの場合、６連符でギターソロをねじ込んでくるので、１６分音符のフレーズの１．５倍のスピードで、しかも正確無比なプレイなんですから、これは驚きます。バックバンドのベースとドラムも、同じフレーズをユニゾンでプレイしてしまうのも衝撃でした。強いて難点を言えば、バックバンドのリズムセクションは、ミュージックスクールで習ったような優等生的なプレイが多く、ワイルドな感性に欠ける点ですが、そこだけ無視すれば、スティーブ･モーズの才能を十分に楽しめる名盤だと思います。

　  　

 

■　クルーズ・ミサイル ■

　ハードロックファンにも楽しめるドライブ感があり、スティーブ･モーズのヘヴィなギタープレイが楽しめる代表曲です。テレキャスターサウンドによるキレのあるフレーズと、ベース、ドラムとのユニゾンプレイは圧巻です。

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国内盤が無い？

　どうやら国内盤ＣＤは未発売のようです。現在、アマゾンなどで輸入盤で購入が可能ですが、輸入盤も廃盤のようで価格が高騰しています、見つけたら早めに購入した方がいいでしょう。

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