アメリカ海軍の原子力潜水艦モンタナが原因不明の遭難。生存者の救出に、遭難地点に近い海底油田基地で働くバドら９人の油田掘削スタッフが協力を依頼された。バドの妻で海底油田基地の設計者リンジーと、海軍特殊部隊のコフィー大尉ら４人を加えたメンバーで生存者の救出に向かうことになる。潜水艦の遭難がソビエト海軍の攻撃によるものと考えていたアメリカ軍司令部は、コフィー大尉に、有事のときに備えて極秘で核弾頭を持ち込ませていた・・・

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　ジェームズ・キャメロン監督が５０００万ドルの制作費と３年間の製作期間をかけて作った超大作。出演は、『アポロ１３』『グッドナイト･ムーン』などのエド･ハリス、『スカーフェイス』『ハスラー２』のメアリー・エリザベス・マストラントニオ。最高のＳＦＸで作られたリアルで見ごたえのある映像、感動的なストーリー、奥の深いメッセージ。どれをとっても最高の作品だと思います。 キャメロン監督は、自身が監督する作品では自ら脚本を担当しますが、この脚本が一番好きです。この作品の他にも『エイリアン２』『ターミネーター』『ターミネーター２』『タイタニック』など多くの大ヒット作を監督していますが、この作品が最高傑作と感じている方も多いのではないでしょうか。

　映画が大ヒットして何年か経ってから、完全版という形で公開されることがあります。「熱狂的なファンの要望に答えて」というケースがほとんどです。『ニュー・シネマ・パラダイス』『グレート・ブルー』などもそうですが、この作品も大ヒットした後に完全版という形で、未公開シーンを加えたバージョンが発売されています。正直言って、完全版と名前が付いて後から公開されたり、DVDで発売された作品は、オリジナルを超える仕上がりになる事はほとんどありません。カットされたシーンは、編集段階で要らないと判断されたわけで、最悪の場合、追加シーンを加えた事によって編集がボロボロニなり、キャラクターのイメージや、ストーリーを台無しにしてしまう事もあるからです。　しかし、この作品は例外でした。追加されたシーンにより、キャラクターの人間性が深くなり、また、説明不足だった部分を補うことによって、より緊張感を高めてくれている部分もあります。どちらを観るべきかと聞かれれば、迷わず完全版をオススメします。

負けるのは嫌いだろう？

　バドが仲間の制止を振り切り、奥さんに平手打ちをするシーン。バドの思いは通じるのか？とても感動的なシーンです。負けず嫌いの性格、反骨精神などは、生きるバイタリティの強さにつながる事を教えてくれます。

 

片道切符

映画の後半にバドが深海に向かうシーンで、バドとリンジーの会話は何度見ても心を動かされます。人間は、余裕があるうちは強がったり虚勢を張ったりしますが、いざという時、危機的な状況の時には、本当に素直になれるのかもしれません。

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