１９８４年、アメリカのロサンジェルスに、タイムマシンで、近未来からターミネーターというサイボーグがやってくる。ターミネーターは、近未来、機械と人間の戦争で、人間のリーダーとなるジョン・コナーの母親を抹殺する為に送られてきたのだが、未来の人間が組織する革命軍のリーダー、ジョン・コナーも、彼の母親を守る為に、リースという男を送り込んでいた。ターミネーターは、ジョンの母親サラを見つけ出し殺そうとするのだが・・・。

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　監督は『タイタニック』『アビス』などのジェームズ・キャメロン、出演は『ターミネーター２』にも出演しているリンダ・ハミルトン、『アビス』『ネイビー・シールズ』などのマイケル・ビーン、そして、『キンダガートン・コップ』『トータル・リコール』などのアーノルド・シュワルツェネッガーなどが出演しています。近未来の機械と人間の戦争をテーマにしたＳＦ作品のシリーズ１作目。

　数々の大ヒット作を監督しているジェームズ・キャメロンの作品ですが、低予算で製作されたらしく、近未来の描写などは、かなりチープなで、最近の派手なアクション映画に比べると地味なＳＦ作品です。しかし、このシリーズの中では最も深い感動を与えてくれる名作で、シリーズ中一番泣ける作品です。この作品以降『ターミネーター３』までサイボーグを演じるアーノルド・シュワルツェネッガーの存在感は圧巻ですが、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンの名演に強く感情を揺さぶられます。突然現れたサイボーグに怯える弱々しい女性的な表情、愛する人を守ろうと勇気を振り絞って毅然と立ち向かう姿、そして、愛する人を見るまなざしなど、サラ・コナーという女性を魅力的に演じていて、強烈なインパクトと感動を与えてくれます。このキャラクターの魅力が、この作品の最大の魅力になっていると思います。ＳＦ映画ですが、近未来の核戦争というテーマより人間性を重視して描かれている感動作として楽しめる名作です。『ターミネーター２』以降のシリーズ作品と比べると、人間と機械の戦争のシーンなどは、かなり地味なので、ド派手なエンターテイメント性という面では劣りますが、シリーズ中最も感動的な作品としていまだに人気があります。

ほんの短い間だったけど、一生分・・・

　もし２０歳で結婚して８０歳まで生きれば、６０年間もパートナーを愛し続ける事ができます。それも素晴らしい事ですが、例えほんの短い間でも、本当に愛していれば一生分の価値があるのかもしれません。一緒にいた時間が短いと、思い出も強く記憶に残り、残りの人生を生きる糧になるのかもしれません。愛する人を失うのは悲しいですが、こんな恋愛の形も美しく思えます。

嵐が来る

　旅に出ようとするサラに向かって少年が話しかけます。次回作へつながるセリフと言うより、予言的な言葉に聞こえてゾッとします。終末的な預言を信じているわけではありませんが、機械と人間の核戦争が起きなくても、温暖化、宗教的な対立、地震などの天変地異、ウイルスの脅威などなど、人類が危機的な状況に陥ってしまう要因は多く、これから起こるかもしれない混乱の時代を予言しているような重みを感じます。

シリーズ化されました。

やはり、この作品が一番印象に残りますが、シリーズ化されて４作まで製作され、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンは２作目まで、ターミネーター役のアーノルド・シュワルツェネッガーは３作目まで出演しています。機械と人間の戦争という壮大なテーマの結末も気になります。

●ターミネーター

●ターミネーター２

●ターミネーター３

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