父親の暴力を通報して、父と断絶した関係になってしまった過去を持つ警官シャロン。彼女は正義感が強く今でも自分の行動が正しかったと信じて、職務をこなしている。ある日、シャロンが食堂で昼食をとっている時に、ギャングの襲撃に遭遇してしまうが、突然キャッチと名乗る男が現れ、シャロンの命を救ってくれた。キャッチは、謎めいた雰囲気を持ち、自分の事を決して語ろうとしないが、シャロンはキャッチの持つ悲しげな雰囲気に共感をし、付き合い始めるのだが・・・。

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　２００１年アメリカ作品。監督は『ボーン・イエスタディ』『メッセージ・イン・ア・ボトル』などのルイス・マンドーキ。出演は、『アウト・オブ・サイト』『メイド・イン・マンハッタン』などのジェニファー・ロペス、『シン･レッド･ライン』『オーロラの彼方に』などのジム・カヴィーゼル。女性警官シャロンと、彼女の前に突然現れた謎の男キャッチの謎と、二人の恋愛を描くラブサスペンス。

　正義感が強いあまり家族から孤立する女性警官と、天使のような不思議な存在感のある記憶喪失の男性の恋愛を描いた作品ですが、家庭内暴力という社会的な問題が背景にあり、シリアスなドラマになっています。男勝りの女性警官シャロンとミステリアスなキャッチとの関係は、恋愛映画としては、一風変わった魅力があり、二人の関係が深まって行くにつれて明らかになるキャッチの過去、シャロンとのつながりも興味深いので、恋愛映画とサスペンスを両方楽しめるという魅力があります。また、主演のジェニファー・ロペスの警官役も可愛らしくて魅力的なので、ジェニファー・ロペスのファンにもオススメできます。ただ、映画のタイトルから、天使のイメージが強いと思いますが、『シティ・オブ・エンジェル』や『アンジェラ』のように本当の天使が物語りに出てくることを期待するとガッカリすると思います。また、エンディングには解決しきれない問題も残るので、完全にハッピーエンドな恋愛映画が好きな方は、納得のいかない思いが残るかもしれません。

これが、あなたのチャンスよ

　逮捕されて、『俺のチャンスはどこにあるんだよ！』と毒づく犯罪者に向かってシャロンが諭します。逮捕されて刑務所行きというのは、一見最悪の状況にも思えますが、考えようによっては、更正するチャンスになります。犯罪を重ねても逮捕されずに逃げ延びてしまうと、どんどん罪を重ねてしまい、更正のチャンスを逃してしまうと考えれば、最悪と思える状況も最良の道へのキッカケかもしれません。

家庭内暴力　

　近年、日本でも増えているようですが、父親が妻や子供に暴力を振るう事件には気が滅入ります。ストレス社会の影響なのかもしれませんが、暴力を振るいたければ、サンドバッグでも買って好きなだけ殴ればいいと思いますが、よりによって、女や子供など弱い人間に攻撃の対象にする所が最悪です。肉体的なキズだけでなく、心にも大きなキズを残してしまう暴力に対しては、もっと厳しい法律で対処した方がいいと考えるのは、私だけでしょうか？

 

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