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男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け

シリーズ17作(1976年)

●監督
山田洋次

●キャスト
渥美清
倍賞千恵子
太地喜和子
宇野重吉

■ ストーリー ■


 満男の小学校への入学を祝いに帰ってきた寅さんは、飲み屋で無銭飲食をしようとした老人に同情し、とらやへ連れ帰って面倒をみる事になる。とらやを宿屋と勘違いした老人は、横柄な態度でとらやのみんなに嫌われてしまうが、その老人は、日本代表する有名画家の青観だった。その後、旅先で青観と再会した寅さんは、男に騙されて大金を失ったぼたんという芸者の為に絵を描いて欲しいと青観に頼むのだが・・・。

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■ レビュー ■

 

 1976年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、太地喜和子、宇野重吉など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の17作目。

 『男はつらいよ』シリーズの作品には、鬼のように悪い人間はほとんど出てきませんが、この作品では、法律を悪用して私服を肥やすとんでも無い悪人が出てくるので、そういう意味では、異色の作品かもしれません。そういう意味では、頭に血が上る人も多いと思いますが、頭が良くてズルイ人間に苦しめられる貧乏人が多い世の中を象徴しているような気がします。内容的には、騙されて大金を奪われてしまった女性の苦労話が涙を誘いますが、日本を代表する有名画家が、成功を手に入れた後も後悔の念に苦しむというサイドストーリーには、お金だけが人間の幸せじゃないというメッセージが、安堵感を与えてくれます。タイトルの通りに、夕焼け小焼けの曲が流れる夕焼けのシーンには、子供の頃を思い出させてくれる不思議な情緒があり、多忙な日々で、夕焼けをゆっくり眺める余裕が無くなった人にとっては、子供の頃を思い出させてくれるような癒しを与えてくれると思います。マドンナ役の太地喜和子が、かなり個性的なので、マドンナの魅力という点では、好みが別れるところですが、明るいエンディングなので、スッキリとした気分になれる名作です。

 正直な所、マドンナ役の太地喜和子が、あまり好みでは無いので、敬遠していた作品でしたが、これは最高でした。有名な画家を貧乏人と勘違いして助ける寅さんの人情味、苦労して貯めたお金を騙し取られても明るく振舞うぼたんの笑顔など、泣けるシーンも多く、自分の過去に後悔ばかりを残してしまう人間に、温かいメッセージを与えてくれるエピソードも感動的です。明るいぼたんのキャラクターや、寅さんの人情もいいですが、私としては、昔の恋人である青観を見送り手を振るお志乃さんの姿が忘れられません。

金持ちだって、貧乏人だって同じですよ

 金持ちは貧乏人を見下し、貧乏人は金持ちをうらやんだりしますが、どっちにしても、自分に無いものを欲しがります。結局は、どっちも同じなのかもしれません。まぁ、ゴハンが食べられないほどビンボーするのは、本当にツライんですけど・・・。

顔や身なりで区別するからいけないんだよ

 人間、初対面の印象というのは大事だと思いますが、服装や顔の良し悪しで、その人の人間性は判断できません。いい服を着ていても、悪いことをして稼いだ金で高価な服を買ったのかもしれませんし、みすぼらしい格好をしていても、清貧を貫いて服が買えないのかもしれません。それに、いい服装をしている人は、虚栄心が強い人が多く、自分にばかり関心が強くて、他人を思いやる気持ちに欠ける人も多いような気がします。外見の美しさが内面を反映しているわけでは無くて、むしろ、逆のケースの方が多いかもしれません。

あんまり静かなのも、一人暮らしには寂しくて

 騒々しい都会で生きていると、静かな田舎で暮らしたいと感じる人もいると思いますが、静かな所は、思っている以上に寂しいものです。にぎやかな家族と一緒に静かな場所で暮らすならいいですが、一人っきりで暮らすなら、騒々しい場所の方が、寂しさを感じずにすむかもしれません。

人生に後悔はつきものなんじゃないかしら

 画家として成功した青観が、昔の恋人であるお志乃を訪ね、自分の選択を後悔していると告白しますが、お志乃は、青観を責めずに、こんな事を言います。誰でも、ああすれば良かった、あんな事しなければ良かったなどと後悔する事がありますが、仮に別の選択をしても、結局後になって同じように後悔するのかもしれません。お志乃さんが、青観に『昔とちっとも変わらない』と言う言葉には、昔と同じで安心したというよりは、成長していないのね、というニュアンスが感じられます。お志乃は、今の孤独な生活は、誰のせいでも無い、誰も恨んではいけないと悟っているんでしょうね。

法律って奴がクセもんでね

 法律を破れば犯罪者になってしまいますが、法律を守っていても悪い奴はいっぱいいます。法律は、不完全な人間が作ったものなので、欠陥があるのは仕方がありませんが、弱者を守る法律が整備されていないばかりに、ズル賢い人間に騙されて泣いている人間も多いような気がします。この作品に出てくるような悪人に対しては、寅さんでなくてもぶっ飛ばしたくなる人が多いと思います。バカで手が早いという事に関しては、私も寅さんと同じなので、もし、私が同じような状況になったら、間違いなく半殺しにしますね。警察に捕まってもかまいません。

 

名シーン

本当に幸せ、200万なんていらん

 警察に捕まる覚悟で、ぼたんを騙した男を懲らしめに行こうとする寅さんの姿を見て、ボタンが泣きじゃくるシーン。結局オチがついてしまいますが、お金なんかよりも、寅さんの気持ちが嬉しいというぼたんの気持ちが痛いほど伝わってきます。

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ガイド

ドストエフスキー・カラマーゾフの兄弟

 青観に頼まれて絵を売りに神保町の古本屋へやってきた寅さんが、この本を見つけます。この本は、『罪と罰』などで有名なドストエフスキーの代表作です。寅さんに分るはずもありませんが、こんなセリフを入れるあたりは、山田洋次監督も愛読しているのかもしれません。ロシアを代表する作家というより、歴史に残る偉大な作家であり、宗教的、哲学的な概念が世界中の人に大きな影響を与えていて、日本を代表する映画監督、黒澤明も、ドストエフスキーの原作を映画のテーマに取り上げています。

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