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男はつらいよ・寅次郎恋愛塾

シリーズ35作(1985年)

●監督
山田洋次

●キャスト
渥美清
倍賞千恵子
樋口可南子
平田満

■ ストーリー ■


 長崎県を相棒のポンシュウと共に旅していた寅さんは、道で転んだおばあさんを助けた事から、そのおばあさんに気に入られ、もてなしを受けるが、そのおばあさんは、その晩急死してしまう。唯一の身内である孫娘若菜が東京から葬儀に参列するが、天涯孤独になってしまったに若菜に同情した寅さんは、東京に帰ってから、彼女のアパートを訪ねる。おばあさんの思い出話を若菜に聞かせ、すっかり若菜と仲良くなった寅さんだったが、隣の部屋に住む民夫が、若菜に惚れている事を知り、民夫の為に一肌脱ぐ事になるのだが・・・。

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■ レビュー ■

 

 1985年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、樋口可南子、平田満など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の35作目。

 正統派の美人女優として、当時人気絶頂だった樋口可南子と、『鎌田行進曲』で注目された平田満がゲスト出演、二人の魅力、持ち味を十分に生かした作品になっています。『男はつらいよ』シリーズ中期の、若い二人の恋愛を寅さんが応援するというパターンの作品なので、寅さんとマドンナの恋愛的な要素は弱いですが、複雑な生い立ちによって、誰にも頼らず自立して生きているマドンナ若菜の生き様や、恋する女性に素直に感情を表現できない不器用な男の繊細な感情が見事に描かれています。また、『出る杭は打たれる』という日本の保守的な社会の現状や、若者が都会へ流出してしまう過疎の問題なども描かれ、80年代の華やかさの影で、昔から変わらず封建的な男尊女卑のシステムが残る日本の現状が浮き彫りになっています。不器用で融通の利かない民夫に、寅さんが恋愛のテクニックを伝授するシーンでは、寅さんの持ち味が生かされた爆笑シーンを楽しめますし、何と言っても樋口可南子さんが演じるマドンナの美しさが魅力的です。マドンナ若菜のキャラクターは、好戦的で気の強い女性として描かれていますが、誰にも頼れない孤独な環境で生きて行くには、この位気丈な女性でなければ生き残れないという説得力があり、『男はつらいよ・忘れな草』のマドンナのリリーさんと共通する面も感じられます。気の強い女性と言っても、清楚な服装、女性らしい物腰の柔らかさがあり、女性としての魅力は最高です。平田満さんも、彼の持ち味を生かして不器用な田舎者の民夫を好演していますが、デートの時に、酔って興奮して方言丸出しになるシーンは、観ている方が恥ずかしくなってしまうので、ちょっとやり過ぎで、クライマックスシーンでのドタバタも笑えません。また、寅さんが二人の恋愛を応援する立場になっている為、寅さんの恋愛に関して感動的な要素が弱いのがちょっと残念です。樋口可南子さんの魅力を楽しむという意味では文句ありませんが、『男はつらいよ』シリーズの中では、平凡な作品かもしれません。

 私は、この作品が公開された2、3年後、日本テレビの近くにある会社に就職しました。テレビ局の近くにある会社だったので、芸能人を珍しがる人はいませんでしたが、日本テレビに樋口可南子が来ているという情報が入ったときは、例外的に騒然となりました。勤務中に日本テレビに見物に行くわけにもいかないので、何人かは早退して見に行くほどで、その当時の樋口可南子さんの人気は、本当に凄かったのを覚えています。私は、まだ下っ端だったので、早退するわけにもいかず、生で樋口可南子さんを見る機会を失ってしまいました。この会社は、結局、すぐにその会社は辞めてしまったので、どうせなら観に行けば良かったと後悔しています。あー残念。

若い連中はみんな、この島を出て行っちゃうんだよ

 山田洋次監督の作品には、過疎の問題を扱った作品が多いですが、過疎化による問題が一番深刻なのは、小さな島に暮らす人々なのかもしれません。若者が物質的に豊かな生活を求めて都会に出て行くのは、地方ならどこも同じですが、電車やバス、あるいは車で帰れない小さな島では、一度都会に出てしまうと、なかなか帰ってきてくれないと思います。そして、島に残された人の高齢化が進み、年寄りばかりでの生活になってしまうんでしょうね。

労働者ってのは、毎日うまい飯食ってんのかもな

 墓堀の仕事を引き受けた寅さんとポンシュウは、久しぶりにおいしい食事を楽しみます。汗だくになって働いた後の食事は、本当においしいものです。そう考えれば、頭脳労働している人より、肉体労働をしている人の方が、毎日おいしいごはんを食べているんでしょうね。

あの人は、きっと天国へ行ける

 人に惜しまれながら他界してしまう人は、天国に行っているんでしょうね。人望があり、自分の事よりも他人の事を優先してしまう人は、常に自分に厳しく、他人に優しくします。そんな善人に限って早死にしてしまうのは、本当に残念ですが、多くの人に感謝されるような人生を送った人なら、きっと天国に行けるはずです。

悪いことでもしようってのかい

 司法試験の勉強をする民夫に対して、寅さんが、こんな事を言います。娯楽作品にも時代背景や社会風刺を作品の中に、さりげなく織り込むのが上手な山田洋次監督ですが、このセリフは、『男はつらいよ』シリーズの中でも一番強烈な皮肉かもしれません。頭が良く知的な職業に従事する人の多くが、その優秀な頭脳を生かして、私利私欲の為に法律を悪用しているのは残念で仕方がありません。

気持ちの中は優しいのに、顔に出さないのよ

 女性の場合はどうか分りませんが、男の場合、子供の頃は好きな女の子をイジメたりしますし、大人になっても、相手に気があるのを気付かれないようにわざと無視したり、冷たい態度を取ったりしてしまいます。相手に対する気持ちが強ければ、強いほど素直に愛情を表現できなかったりするんですよね。

 

名シーン

一生奴隷としてこき使ってください

 エンディングで、フランス文学の最高峰として有名な『レ・ミゼラブル』のパロディが出てきます。教会から物を盗んだ主人公ジャン・バルジャンが警察に捕まりますが、事情を聞きにきた警察官に対して神父さんは、これは、盗まれたものではなく、ジャン・バルジャンに差し上げたものだと証言し、ジャン・バルジャンが罪人になるのを防いだだけでなく、彼が更正するキッカケを作ったというの物語です。本作では、盗みを働いたポンシュウを、冷たく突き放す寅さんの毒舌が最高の爆笑シーンになっています。

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ガイド

ピット・イン

 若菜と民夫がデートで、六本木のPIT INNでライブを鑑賞するシーンが出てきますが、1980年代は、ジャズを現代的にアレンジしたフュージョンなどの音楽も流行し、六本木のPIT INNは、ジャズやフュージョン系の一流ミュージシャンが出演しているライブスポットとして有名でした。私も観に行った事がありますが、もう閉店してしまったようですね。落ち着いた雰囲気で音楽を楽しめるライブスポットとして、ジャズファンにとっての聖域でしたが、そんなライブスポットの懐かしい映像を楽しめるのも、この作品の魅力です。

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