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男はつらいよ・寅次郎の告白

シリーズ44作(1991年)
★★★★

●監督
山田洋次

●キャスト
渥美清
倍賞千恵子
吉岡秀隆
後藤久美子
夏木マリ
吉田日出子

■ ストーリー ■


 家庭の事情で進学する事ができなくなった泉が、就職活動をするために東京にやって来た。満男は、泉との再会で気持ちが舞い上がっていたが、泉は、希望していた楽器店への就職は叶わず、失意の中名古屋に帰る事になる。泉が家に帰ると、母親の礼子は、交際相手を家に連れてきて泉に紹介するが、その事で母親と喧嘩になり、泉は、家出をしてしまう。それを知った満男は、泉が鳥取にいるという情報だけを手に、家を飛び出してしまう。一方、寅さんは、偶然、泉に再会し、就職の問題や、母親の事で悩む泉の相談にのっていた・・・。

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■ レビュー ■

 

 1991年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリ、吉田日出子など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第44作。

 満男と泉の恋愛をメインに描いた作品も本作で3作目、この作品でも、両親の離婚によって苦しむヒロインの泉の物語が焦点になっていますが、寅さんの恋愛にも大人の悲恋が情緒たっぷりに描かれていて、『男はつらいよ・僕の伯父さん』から本作までの3作品の中では、最高の作品になっています。両親の離婚、転校などのハンディキャップの為に希望の職種で就職する事ができず、母親には新しく恋人ができてしまって孤独感を募らせた泉が、彼女を心配してくれる満男や寅さんの温かい心にふれて、自分を取り戻していく姿が何と言っても感動的ですが、前2作品に比べて、寅さんの恋愛が、しっかりと描かれているという点でもいい作品だと思います。ほとんどレギュラー出演者になった後藤久美子と夏木マリの演技は、相変わらず文句無しの素晴らしさですが、マドンナ役で出演している吉田日出子が、ツライ過去を隠して、持ち前の明るさで旅館を切り盛りする女将の悲しみ、寅さんに対する切ない想いを見事に演じ、70年代の『男はつらいよ』シリーズ全盛期を思わせるような感動を与えてくれます。主役の寅さんの出番が少ないのは残念ですが、満男の恋愛を描いた若者向けの青春映画としても、『男はつらいよ』シリーズとしても楽しめる名作になっています。

 満男と泉の恋愛を描いたシリーズがはじまってからは、寅さんの恋愛がじっくり描かれる事がなくなってしまって残念に思っている方も多かったと思いますが、本作では、吉田日出子の好演によって、久しぶりに感動的な恋愛が描かれています。『男はつらいよ・寅次郎夢枕』などと同じで、寅さんが惚れた女性が、寅さんに好意を持っていますが、逃げ出してしまいます。このパターンを観ると、子供の頃は、あー残念・・・バカだなぁ、と感じてガッカリするだけでしたが、大人になってから観ると、寅さんに振られてしまう女性が気の毒でつらくなります。寅さんに勇気が無いばかりに、幸せになれない女性の方が、寅さんより可哀想な気がします。寅さんに振られて、吉田日出子が演じる聖子の失望感で気の抜けたような表情が忘れられません。

私は世のなで一番不幸せで、誰も私の気持ちなんか分ってくれない

 両親は離婚、不利な履歴書のせいで希望の就職先にも断られてしまい、母親には新しい恋人が・・・。次々に試練が訪れた泉は、すっかり落ち込んで家出をしてしまいますが、満男や彼の両親、寅さんが心配してくれている事に気付き、自分がいかに幸せかという事を実感します。死にたくなるほど落ち込んでいる時は、自分の事しか考えられないものですが、落ち着いて、自分を心配してくれる友人や家族を思い出してみると立ち直れるかもしれませんね。

方程式を解くようにはいかない

 手の届かない人には夢中になるけど、その人が伯父さんを好きなると逃げ出してしまう・・・。せっかく惚れた相手が好意を持ってくれたのに、なぜ逃げ出すのか?という疑問に満男が答えていますが、やはり、人間の感情というのは、方程式を解くように簡単にはいきません。

寂しさなんて、歩いているうちに風が吹き飛ばしてくれる

 男は寂しいなんて言ってられない。『男はつらいよ』シリーズを象徴するような名セリフですが、こんな言葉で強がって生きていかなければならないから、男はツライんですよね。


 

名シーン

幸せになっていいよ

 泉が家に帰り、母親に一言。前作でマドンナ役だった礼子を演じる夏木マリは、本作での出演時間は少ないものの、本作でも重要なシーンで、涙腺を刺激してくれます。涙無しには観ることのできない名シーンです。

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ガイド

従業員の引き抜き

 バブル経済の頂点の時期には、多くの会社が人手不足に悩んでいました。この作品では、とらやで働く三平を、タコ社長が引き抜こうとしたり、寅さんがサクラに使おうとしたりと、仕事はあっても人手が足りない時代背景が描かれています。





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