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●監督 山田洋次 ●キャスト 渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 壇ふみ
●監督 山田洋次
●キャスト 渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 壇ふみ
大学受験に失敗して浪人中の満男は、何やら悩み事があるらしく勉強が手に付かない様子。満男は、高校時代の初恋の相手である泉の事が頭から離れずに悩んでいたのだった。心配したさくらに頼まれて、満男の相談に乗る事になった寅さんだが、未成年の満男に酒を飲ませた事が原因でさくらたちたちと大ゲンカになり、出て行ってしまう。一方、満男も、両親とケンカになり、名古屋に住む泉に会うため家出するが、泉は、佐賀県に住む親戚の家で暮らしている事を知り、佐賀県に向う。一足先に旅に出ていた寅さんも佐賀県に滞在中で、満夫とバッタリ出会うのだが・・・。 ●日本映画特集のページへ
大学受験に失敗して浪人中の満男は、何やら悩み事があるらしく勉強が手に付かない様子。満男は、高校時代の初恋の相手である泉の事が頭から離れずに悩んでいたのだった。心配したさくらに頼まれて、満男の相談に乗る事になった寅さんだが、未成年の満男に酒を飲ませた事が原因でさくらたちたちと大ゲンカになり、出て行ってしまう。一方、満男も、両親とケンカになり、名古屋に住む泉に会うため家出するが、泉は、佐賀県に住む親戚の家で暮らしている事を知り、佐賀県に向う。一足先に旅に出ていた寅さんも佐賀県に滞在中で、満夫とバッタリ出会うのだが・・・。
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■ レビュー ■
1989年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリ、壇ふみなど。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第42作。 本作から、寅さんの甥の満男の恋愛がクローズアップされ、寅さん以上に満男の存在感が大きくなります。初期の『男はつらいよ』シリーズからのファンにとっては、ちょっと不満が残る作品かもしれませんが、若い世代の方に共感の持てる作品としてリニューアルしたような印象のある作品で、満男と両親の関係なども感動的に描かれています。満男を演じている吉岡秀隆は、すでにベテランのような存在感があり、満男が恋をする泉を演じている後藤久美子の好演も素晴らしいので、若き二人の恋愛に、十代の恋愛らしい純真さと深みがあり、寅さんの恋愛以上に強烈な印象が残ります。また、10代の子供を持つ親にとっては、共感できる要素の多い作品であり、親の立場、子供の立場から見た親子関係を自分の事のように感じる方も多いと思います。不倫や離婚が当たり前のようになってしまった時代を反映している為、両親の離婚によって傷ついた高校生を描くという暗い内容なので、『男はつらいよ』シリーズの中では、最も暗い作品で、初期の作品からのファンにとっては、寅さんの出演シーンが減ってガッカリする方も多いと思います。また、『男はつらいよ』シリーズなど数々の名作を監督している山田洋次監督ですが、やはり、現代の若者の価値観と言う意味では、若干のズレがあり、実際に10代の若者が観た場合、共感できる要素は70%ぐらいかな?という気もします。シリーズが新たな段階に入ったと割り切って楽しんだほうがいいでしょう。 この作品を最初に観たときは、まだ20代だったので、満男の恋愛感情に共感がもてましたが、中年になってから観ると、不倫による離婚が増えた時代背景にゾッとします。爆笑シーンが減り、両親の離婚で苦しむ高校生の姿を前面に押し出す事によって、自分の都合で離婚して子供を苦しめる親に警告を与えたかったのかな?という気もします。寅さんが、泉のおじさんに対して、露骨に『肌合わねぇなぁ』と嫌悪感を示すシーンも、今までには無かったパターンで、寅さんと理解しあえないような人間が増えていることを象徴しているのかもしれません。 自分を醜いと知った人間は・・・ 自分の中の醜い部分を認めずに、他の人も同じだ、自分は人並みなんだ!と開き直る事もできますが、自分の醜い部分を認めて反省することができる人間は、自分の負の部分を認める事によって、より良い人間になろうと努力する事ができるかもしれません。何にしても、自覚があるとないでは、大きな違いがあるような気がします。 会うは別れのはじめ・・・ 一年中旅をして、多くの人との出会いと別れを経験している寅さんのセリフなので説得力があります。悲しい事ですが、縁があって出会った人々とも、いずれは別れる時がきます。いつまでも一緒にいたいと願っても、必ず別れの日が来てしまうんですよね。 早いとこ、地元の言葉を覚えて・・・ 九州に転校した泉はなかなか友達が出来ないようですが、そんな泉に、寅さんがアドバイス。狭い日本ですが、北と南、東と西で、同じ日本でも言葉も習慣も違うので転校や転勤で、住みなれた場所を離れると、転居先に慣れるのは大変です。私も経験がありますが、土地の言葉を早く覚えるように努力するのが重要だと思います。
1989年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、夏木マリ、壇ふみなど。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第42作。
本作から、寅さんの甥の満男の恋愛がクローズアップされ、寅さん以上に満男の存在感が大きくなります。初期の『男はつらいよ』シリーズからのファンにとっては、ちょっと不満が残る作品かもしれませんが、若い世代の方に共感の持てる作品としてリニューアルしたような印象のある作品で、満男と両親の関係なども感動的に描かれています。満男を演じている吉岡秀隆は、すでにベテランのような存在感があり、満男が恋をする泉を演じている後藤久美子の好演も素晴らしいので、若き二人の恋愛に、十代の恋愛らしい純真さと深みがあり、寅さんの恋愛以上に強烈な印象が残ります。また、10代の子供を持つ親にとっては、共感できる要素の多い作品であり、親の立場、子供の立場から見た親子関係を自分の事のように感じる方も多いと思います。不倫や離婚が当たり前のようになってしまった時代を反映している為、両親の離婚によって傷ついた高校生を描くという暗い内容なので、『男はつらいよ』シリーズの中では、最も暗い作品で、初期の作品からのファンにとっては、寅さんの出演シーンが減ってガッカリする方も多いと思います。また、『男はつらいよ』シリーズなど数々の名作を監督している山田洋次監督ですが、やはり、現代の若者の価値観と言う意味では、若干のズレがあり、実際に10代の若者が観た場合、共感できる要素は70%ぐらいかな?という気もします。シリーズが新たな段階に入ったと割り切って楽しんだほうがいいでしょう。
この作品を最初に観たときは、まだ20代だったので、満男の恋愛感情に共感がもてましたが、中年になってから観ると、不倫による離婚が増えた時代背景にゾッとします。爆笑シーンが減り、両親の離婚で苦しむ高校生の姿を前面に押し出す事によって、自分の都合で離婚して子供を苦しめる親に警告を与えたかったのかな?という気もします。寅さんが、泉のおじさんに対して、露骨に『肌合わねぇなぁ』と嫌悪感を示すシーンも、今までには無かったパターンで、寅さんと理解しあえないような人間が増えていることを象徴しているのかもしれません。
自分を醜いと知った人間は・・・
自分の中の醜い部分を認めずに、他の人も同じだ、自分は人並みなんだ!と開き直る事もできますが、自分の醜い部分を認めて反省することができる人間は、自分の負の部分を認める事によって、より良い人間になろうと努力する事ができるかもしれません。何にしても、自覚があるとないでは、大きな違いがあるような気がします。
会うは別れのはじめ・・・
一年中旅をして、多くの人との出会いと別れを経験している寅さんのセリフなので説得力があります。悲しい事ですが、縁があって出会った人々とも、いずれは別れる時がきます。いつまでも一緒にいたいと願っても、必ず別れの日が来てしまうんですよね。
早いとこ、地元の言葉を覚えて・・・
九州に転校した泉はなかなか友達が出来ないようですが、そんな泉に、寅さんがアドバイス。狭い日本ですが、北と南、東と西で、同じ日本でも言葉も習慣も違うので転校や転勤で、住みなれた場所を離れると、転居先に慣れるのは大変です。私も経験がありますが、土地の言葉を早く覚えるように努力するのが重要だと思います。
良くやったと、褒めてやりたいと思います。 泉が世話になっている親戚のおじさんは、教師をしている事もあって、説教口調で満男を非難し、寅さんにも厳しく注意します。しかし、寅さんは、毅然とした態度で、満男の行動を擁護します。全般的に、暗い内容の作品ですが、このシーンが一番スカッとした気分にさせてくれます。 ●日本映画特集のページへ
良くやったと、褒めてやりたいと思います。
泉が世話になっている親戚のおじさんは、教師をしている事もあって、説教口調で満男を非難し、寅さんにも厳しく注意します。しかし、寅さんは、毅然とした態度で、満男の行動を擁護します。全般的に、暗い内容の作品ですが、このシーンが一番スカッとした気分にさせてくれます。
世代交代か? この作品から、主人公の寅さんの恋愛よりも、満夫の恋愛がメインに描かれるようになりましたが、結果的には、若い世代のファンも取り込むことに成功しました。しかし、若年層の観衆を得る為というよりは、シリーズを続ける為にも、渥美清さんの体力的な負担を減らすというのが、最大の目的だったようです。