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●監督 山田洋次 ●キャスト 渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 風吹ジュン 永瀬正敏
●監督 山田洋次
●キャスト 渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 風吹ジュン 永瀬正敏
泉は、親友の結婚式に出席する為、宮崎へ来ていたが、偶然寅さんに再会する。寅さんは、旅の途中で無一文になり、理容師の蝶子の好意で、彼女の家に世話になっていたのだ。寅さんは泉との再会を喜ぶが、転んで足を怪我してしまい、心配した泉は、満男に連絡する。報せを聞いた満男は、泉に会えると大喜びで宮崎に向うのだが・・・。 ●日本映画特集のページへ
泉は、親友の結婚式に出席する為、宮崎へ来ていたが、偶然寅さんに再会する。寅さんは、旅の途中で無一文になり、理容師の蝶子の好意で、彼女の家に世話になっていたのだ。寅さんは泉との再会を喜ぶが、転んで足を怪我してしまい、心配した泉は、満男に連絡する。報せを聞いた満男は、泉に会えると大喜びで宮崎に向うのだが・・・。
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■ レビュー ■
1992年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、風吹ジュン、永瀬正敏など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第45作。 満男と泉の恋愛がクローズアップされたシリーズも、今作で4作品目。二人の恋愛に関しては、一番盛り上がりを見せる作品で、時間は短いものの寅さんの恋愛も現代的なリアリティのある物語になっています。また、マドンナ蝶子の弟役で出演している長瀬正敏も、満男にやきもちを焼かせる為の重要なアクセントになっていて存在感があり、シリーズ後期の傑作として見所の多い作品です。風吹ジュンの出演時間は短めですが、彼女の色気が十分に生かされたマドンナはインパクトが強く、蝶子が雨の中を走るシーンは、『男はつらいよ』シリーズには珍しく艶やかな色気が漂っています。内容的には、泉が親友の結婚式に参加する為に宮崎県へ向い、親友の結婚式で、『幸せになってね』と一声かけるシーンから泣けてきますが、今回は、泉の為に何の力にもなってやれない事に無力感を感じる満男の気持ちと、言葉で気持ちを伝えられなかったばかりに、二人の距離が広がってしまうという悲恋がメインに描かれています。寅さんの恋愛に関しては時間は短いものの、自ら身を引く寅さんに対して怒りをあらわにするという、現代的な女性の感性が強烈です。今までには無かったパターンですが、考えてみれば、こういう反応を示す女性が今までいなかった事が不思議ですし、女性の立場からしてみれば当然かもしれません。長瀬正敏が演じる竜介の歌は、頭が痛くなるほどヘタですが、『言葉や態度で示さなければ愛していないのと同じだ!』と満男を叱り付ける寅さんの姿がたのもしく感じられますし、『僕はおじさんとは違う、かんたんに諦めない!』と強い意思表示をする満男の気持ちも感動的です。泉と満男の恋愛が最大の山場を迎える感動作として、若い世代の方にもオススメできる名作です。 個人的には、竜介の婚約者の由美が大好きです。セリフはほとんど無いですが、おとなしく素直で従順な感じが最高にいいですね。まぁ、私の経験からすると、荒っぽい男と気の強い女のカップルだと、かなりトラブルが多くなってお互いに疲れてしまうような気がするんですよね。短期で荒っぽい男には、竜介の婚約者の由美のような女性が一番会うと思うんですが・・・。 しおれた花にしがみつくように、この町に・・・ 詩的な表現で素晴らしいですね。しおれた花というのは、過疎化が進み寂れていく町を表現しているんでしょうが、希望を求めてどこか他の町へ行こうという勇気が無くて、そんな寂れた町に住み続けている寂しさも心に残ります。結局、大きな変化が怖くて何もできないんでしょうね。 親が甘やかしたからね 満男に対して辛らつな言葉を口にする寅さんですが、この作品では、何度も『甘やかしたから』という言葉が出てきます。人間甘やかされると一人前になれないという事を強調しているのかもしれません。 幸せは自分で掴むの、待つなんてイヤ 誰かが現れるのを待っている蝶子に対して、泉は、そんな受身の態度を理解できません。昔なら、女の幸せは結婚、相手によって幸、不幸が決まってしまうようなイメージがありましたが、現代の女性はもっと積極的で、結婚=幸福とは考えていません。女性でも夢を持って生きることのできる時代ですし、泉の価値観は、現代の女性の気持ちを代弁しているのかもしれませんね。 伯父さんは楽しいだけで、奥行きが無いから・・・ 寅さんについて満男が冷静に分析します。寅さんのファンにはショックかもしれませんが、、これは当たっているんでしょうね。その日暮らしの気ままな生活を送っている寅さんは、堅気の人間と違って忍耐によって鍛え上げられた深みが無いので、誰かと結婚しても飽きられてしまうのかもしれません。
1992年日本映画。監督は『学校』『息子』『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次。出演は、渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、風吹ジュン、永瀬正敏など。日本を代表する長寿シリーズ『男はつらいよ』の第45作。
満男と泉の恋愛がクローズアップされたシリーズも、今作で4作品目。二人の恋愛に関しては、一番盛り上がりを見せる作品で、時間は短いものの寅さんの恋愛も現代的なリアリティのある物語になっています。また、マドンナ蝶子の弟役で出演している長瀬正敏も、満男にやきもちを焼かせる為の重要なアクセントになっていて存在感があり、シリーズ後期の傑作として見所の多い作品です。風吹ジュンの出演時間は短めですが、彼女の色気が十分に生かされたマドンナはインパクトが強く、蝶子が雨の中を走るシーンは、『男はつらいよ』シリーズには珍しく艶やかな色気が漂っています。内容的には、泉が親友の結婚式に参加する為に宮崎県へ向い、親友の結婚式で、『幸せになってね』と一声かけるシーンから泣けてきますが、今回は、泉の為に何の力にもなってやれない事に無力感を感じる満男の気持ちと、言葉で気持ちを伝えられなかったばかりに、二人の距離が広がってしまうという悲恋がメインに描かれています。寅さんの恋愛に関しては時間は短いものの、自ら身を引く寅さんに対して怒りをあらわにするという、現代的な女性の感性が強烈です。今までには無かったパターンですが、考えてみれば、こういう反応を示す女性が今までいなかった事が不思議ですし、女性の立場からしてみれば当然かもしれません。長瀬正敏が演じる竜介の歌は、頭が痛くなるほどヘタですが、『言葉や態度で示さなければ愛していないのと同じだ!』と満男を叱り付ける寅さんの姿がたのもしく感じられますし、『僕はおじさんとは違う、かんたんに諦めない!』と強い意思表示をする満男の気持ちも感動的です。泉と満男の恋愛が最大の山場を迎える感動作として、若い世代の方にもオススメできる名作です。
個人的には、竜介の婚約者の由美が大好きです。セリフはほとんど無いですが、おとなしく素直で従順な感じが最高にいいですね。まぁ、私の経験からすると、荒っぽい男と気の強い女のカップルだと、かなりトラブルが多くなってお互いに疲れてしまうような気がするんですよね。短期で荒っぽい男には、竜介の婚約者の由美のような女性が一番会うと思うんですが・・・。
しおれた花にしがみつくように、この町に・・・
詩的な表現で素晴らしいですね。しおれた花というのは、過疎化が進み寂れていく町を表現しているんでしょうが、希望を求めてどこか他の町へ行こうという勇気が無くて、そんな寂れた町に住み続けている寂しさも心に残ります。結局、大きな変化が怖くて何もできないんでしょうね。
親が甘やかしたからね
満男に対して辛らつな言葉を口にする寅さんですが、この作品では、何度も『甘やかしたから』という言葉が出てきます。人間甘やかされると一人前になれないという事を強調しているのかもしれません。
幸せは自分で掴むの、待つなんてイヤ
誰かが現れるのを待っている蝶子に対して、泉は、そんな受身の態度を理解できません。昔なら、女の幸せは結婚、相手によって幸、不幸が決まってしまうようなイメージがありましたが、現代の女性はもっと積極的で、結婚=幸福とは考えていません。女性でも夢を持って生きることのできる時代ですし、泉の価値観は、現代の女性の気持ちを代弁しているのかもしれませんね。
伯父さんは楽しいだけで、奥行きが無いから・・・
寅さんについて満男が冷静に分析します。寅さんのファンにはショックかもしれませんが、、これは当たっているんでしょうね。その日暮らしの気ままな生活を送っている寅さんは、堅気の人間と違って忍耐によって鍛え上げられた深みが無いので、誰かと結婚しても飽きられてしまうのかもしれません。
愛しているなら、言って! 名古屋へ帰ることになった泉を満男が見送るシーン。新幹線のドアが閉まり、泉が何かを伝えようとしますが、満男には聞こえません。泉の口の動きを読み取るしかありませんが、こんな言葉を満男に伝えています。満男の愛を感じながらも、満男が言葉に出して伝えてくれない為に確信が持てない泉の悲しみが痛々しく伝わってきます。寅さんの恋愛は泣けるほどの盛り上がりを見せませんが、このシーンを観るだけでも、この作品は価値があります。 ●日本映画特集のページへ
愛しているなら、言って!
名古屋へ帰ることになった泉を満男が見送るシーン。新幹線のドアが閉まり、泉が何かを伝えようとしますが、満男には聞こえません。泉の口の動きを読み取るしかありませんが、こんな言葉を満男に伝えています。満男の愛を感じながらも、満男が言葉に出して伝えてくれない為に確信が持てない泉の悲しみが痛々しく伝わってきます。寅さんの恋愛は泣けるほどの盛り上がりを見せませんが、このシーンを観るだけでも、この作品は価値があります。
外国人労働者 タコ社長の工場にも外国人労働者が勤務するようになりました。近年、日本人は、キツイ労働を嫌うようになり、日本人が嫌がるような仕事を外国人にしてもらうようになりました。この傾向は今でも続いていますが、異国の地で、なれない生活習慣の中で働くのは大変だと思います。私たちが嫌うような仕事を代わりにしてくれている外国人労働者の皆さんには、本当に頭が下がりますし、できるだけ親切に接したいという気持ちになります。