１９６９年８月１５日から３日間おこなわれた伝説の野外ロックコンサートの様子を、アーティストのライブシーンを中心に編集したドキュメンタリー映画。ジョーン・バエズ、ジョー･コッカー、ザ･フー、クロスビー・スティルス＆ナッシュ、アーロ・ガスリー、リッチー・ヘイブンス、ジミ･ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、スライ＆ザ･ファミリーストーン、サンタナ、テン･イヤーズ・アフターなどのアーティストが出演。

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　１９７０年アメリカ作品。このコンサートには４０万人以上の観衆が集まり、宿泊施設も無い広大な農場で３日間の野宿生活をしながらロックコンサートを楽しむ観客の様子も収録されているのですが、想像を絶する混乱状態です。大渋滞、食糧、ガソリン不足、しかも雨が降って会場はドロドロ・・・。コンサート開催中の３日間に出産する人や、死亡者まで出しています。しかし、最も重要なのは、ライブ映像でアーティストの映像を楽しめるだけでなく、当時の観衆の愛と平和をテーマにしたフェスティバルへの関心の高さ、世界を変えようという姿勢を感じられる事かもしれません。

　この映画を最初に観たのは、リバイバル公開でレッド・ツェッペリンの『永遠の詩』との２本立てでした。レッド・ツェッペリンがお目当てだったのですが、レッド・ツェッペリン以上に衝撃を受けたのを今でも覚えています。まだ１０代でしたが、出演アーティストのエネルギーに圧倒されました。ビートルズ、ローリング･ストーンズ、レッド・ツェッペリン以外にも、こんなに凄いアーティストがいるんだと言う事が何より衝撃でしたが、後年、『イージー･ライダー』『いちご白書』などの映画を観た後で、精神的な意味でも深く感動しました。今でも時々観るのですが、忙しい毎日の生活の中で、忘れてしまいがちなスピリットを思い出させてくれます。

　名演が多いライブですが、観客と一体になったと言う点では、カントリー･ジョー･マクドナルドが一番だと思います。アコースティックギターだけでの演奏ですが、反戦をテーマにした曲で観客に呼びかけ、曲の後半では観客が総立ちで大合唱になります。歌詞がリズムつきで表示されているので、映画の公開時は、映画の観客も合唱したんじゃないかと思います。

みんな何か答えを求めて・・・

この映画の中で、ある若者へのインタビューシーンに、こんなセリフが出てきます。時代が変わっても、どうやって生きていけばいいのか？何をやればいいのか？こんな根源的な悩みを持っている人は多いと思います。４０万人もの人が集まった理由は、こんなところにあるのかもしれません。

 

　みんな一人じゃなくて仲間だって分かったの

４０万人以上の人間が集まっているにも関わらず、暴力沙汰などは一切報告されていないようです。フェスティバル開催中は野宿をしているので、全裸で池に入り、体を洗う人々の映像もありますが、不思議といやらしさは全くありません。むしろ、それが自然であるべき姿なのではないかと感じるほどです。

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Joan Baez
Joe Cocker
Country Joe & The Fish
Crasby Stills & Nash
Arlo Guthrie
Richie Havens
Jimi Hendrix
The Who
Santana
Ten Years After

 

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