コナーは、スポーツ賭博で多額の借金を作ってしまい、大手の保険会社に勤務する友人ジミーに金を借りようとするが、ジミーは、少年野球のコーチをするギャラとして週５００ドル払うという条件を提示する。借金取りに追われる生活のコナーは、しぶしぶ条件をのみ、コーチとして働きはじめるのだが・・・。

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　監督はブライアン・ロビンス、主演は、『マトリックス』『リトル・ブッダ』などの主演で有名なキアヌ・リーヴスと、『リトル・ロマンス』『トスカーナの休日』などのダイアン・レイン。『マトリックス』シリーズの主演として有名なキアヌ・リーヴスが少年野球チームのコーチ役で主演する感動作です。

　子供嫌いな主人公が、子供達と触れ合ううちに、多くを学び、信頼関係を築いていくというストーリーなので、ストーリーに目新しさはありませんが、アメリカのダウンタウンで生活する現代の子供たちが置かれた厳しい現状が浮かび上がり、単なるお涙頂戴パターンの映画としてかたずけられない映画だと思います。

父親は一人も戻らない・・・

　少年野球チームのメンバー、コーフィーが、担任教師に向かって、こう話します。失業、貧困など、多くの問題をかかえる地域に暮らす子供たちは、シングルマザーによって育てられている事が多く。家を出て行った父親は２度と帰ってきません。日本でもシングルマザーが増えているようですが、女手ひとつで子供育てていくのは、本当に大変だと思います。しかも、治安が悪く、暴力的な事件が多い地域なら、なお更でしょう。この映画の主人公たちが暮らす、現代アメリカの現状には、ショックを受けると思います。盗みをしなければ生きて行けない環境、盗む方より、盗まれる方が悪いような考え方、こんな環境の中で、子供たちの唯一の楽しみが、野球だったりするんですよね・・・。

 

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　主演男優賞にノミネート？

　アメリカで最も不名誉な映画賞であるラズベリー賞。この映画の主役キアヌ・リーブスは、この映画で主演男優賞にノミネートされました。映画の出来は、そんなにヒドイものではありませんが、ギャンブルにのめりこみ、だらしの無い生活をする不良を演じているキアヌ・リーブスの演技は、ちょっとムリがあるというか、派手に演技をしすぎのように感じます。キアヌ・リーブス自信は、こういうキャラクターとは、全く正反対のナイスガイで、不良の行動パターンや、だらしなさが分らないのかもしれませんね。

ホッケーで黒いのはパックだけだ

　ダフ屋まがいの仕事をしているコナーは、ピザ代を払う為に、ピザ店の店員にプロホッケーの試合のチケットでピザ代を払おうと交渉しますが、『家族を連れて白人の乱闘を観に？』と、簡単に断られてしまいます。アメリカの人気スポーツと言えば、野球、バスケット、アイスホッケーですが、アイスホッケーだけは、黒人プレイヤーがいません。当然、観戦するファンも、白人が中心で、アフリカ系のアメリカ人は、全くアイスホッケーには興味がないようです。

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