アメリカ、シアトル在住のディーンとリサ夫妻は一人息子のジェシーと、親子３人で暮らしていた。ある日、ノルブという僧が訪ねてきて、リサにジェシーについて色々と質問してきたのだが、ノルブによると、彼の師である尊師ラマ・ドルジェーが９年前に他界し、ドルジェの生まれ変わりの子供を捜しているという。そしてジェシーが、その生まれ変わりである可能性が高いとリサに話す。仏教とは全く無縁の生活をしているディーンとリサは、戸惑いを隠せず、ディーンは僧たちに嫌悪感を示し、ジェシーをブータンへ連れて行きたいというノルブら僧の頼みを拒否する。しかし、友人の自殺という事件で憔悴しきったディーンは、気分転換もかねて、ジェシーと共にブータンへ行く事になる。

宅配DVDレンタルサービス【TSUTAYA DISCAS】
☆月額2,079円でＤＶＤ＆ＣＤが借り放題!!☆
★無料お試しキャンペーン実施中!!★

　１９９３年イギリス･フランス合作。原案、監督のベルナルド・ベルトルッチが、『ラストエンペラー』『シェルタリング・スカイ』に続いて監督した作品で、東洋３部作と呼ばれています。出演は、『マトリックス』『コンスタンティン』のキアヌ・リーヴス、『ゴッドファーザーPART�V』『あなたに降る夢』のブリジット･フォンダなど。音楽は、『ラスト・エンペラー』の音楽も担当していた坂本龍一さんが努めています。高名な僧の生まれ変わりがアメリカに居たというストーリーを軸に、ブッダの生誕から解脱までの生涯を描いた作品。

　個人的には、ベルナルド・ベルトルッチ監督の最高傑作だと思います。私のような悪人にとっては、改めて人生を考え直すキッカケになるような深い叡智が込められた作品でした。私は仏教徒ではありませんが、やはり、ブッダや、イエス・キリストの教えは、人生の道しるべとして最高の智慧だと感じさせられます。イタリア人のベルナルド・ベルトルッチ監督が、ここまでブッダの生涯を研究して映像化してくれたことに感謝しています。ただ、１４３分という時間の中に、高僧の生まれ変わりを探すというストーリーに平行してブッダの生涯を描いているので、仏教に興味がある方にとっては、多少物足りなさを感じるかもしれません。また、アメリカ人の家族が主人公になっていて、主人公の父親ディーンが、最期まで輪廻転生や仏教を信じられないのと同様に、一般的な欧米人にとっては、理解しがたい人生観であり、深く感動できる人は少なく、そういう理由から外国での評価が低いのかもしれません。

ブッダは神様？

　ジェシーが僧のノルブに尋ねるシーンで、ノルブは、ブッダは神ではなく人間と答えますが、『イエス・キリストみだいだね』と返すジェシーの言葉には、宗教、宗派を超えて、偉大な先人に対する素直な敬意が感じられます。きっと、悟りの境地に至った人は、宗教の違いを超えて、共通の真理を持っているのかもしれません。

悟りの道は中道にある

　因果応報、輪廻転生などは、仏教的な思想の基本として映画や文学にも取り入れられていますが、以外に中道という悟りへの道は、見逃されています。この作品で最も印象に残ったのが、シッダールタが最初に悟るシーンで出てくるこのセリフでした。を貧乏すぎても、財産がありすぎても悟りから遠ざかり、働きすぎても、怠けすぎても同じなのかもしれません。今は日本でも格差が広がり、貧困層が拡大しているようですが、昔は所得格差がすくなく中流階級が多いといわれていたので、悟りを目指すには丁度良かったのかもしれませんね。

ベルナルド・ベルトルッチ 監督の東洋３部作？

　『ラスト・エンペラー』でアカデミー賞作品賞、監督賞を受賞したベルナルド・ベルトルッチ監督の作品ですが、この作品は『ラスト・エンペラー』『シェルタリング・スカイ』とともに東洋３部作と呼ばれているようです。もっとも本人がそういう３部作という意図で映画を製作したかどうかは分りませんが、この作品は、ベルナルド・ベルトルッチ監督の作品の中では、最も内容の濃い作品かもしれません。残念ながら興行成績としては、成功と呼べるほどの収益は得られませんでしたが、今でも一部のファンに絶大な支持を得ている作品で、ＤＶＤはすでに廃盤ですが、中古商品は１万円前後で販売されています。作品の質や価値を考えると１万円ぐらいの価格がちょうどいいような気がします。

ＤＶＤ 購入ガイド

映画見るなら　⇒スカパー！おまかせプラン

 

毎月しっかり副収入！会社を辞めて本業も夢じゃない
アフィリエイトをはじめるなら『Webノウハウ講座』

このサイトは、正規パートナーサイトなので
【 ギフトナンバー「w10241」 】と入力して
このサイトから申し込めば、１０％オフとお得です。

アフィリエイトで稼ぎたい方は、いますぐクリック！！