久しぶりに故郷のバーバンクへ帰ってきたハーレーダビッドソンは親友のマルボロマンと再会し、昔馴染みのバーへ立ち寄る。昔と変わらない店の様子に安心したハーレーだったが、実は、都市開発のため、地上げ屋に立ち退きを要求され、２５０万ドルの借地料を工面できなければ店は閉店しなければならなかった。ハーレーと仲間達はその現金を作る為に、現金輸送車を襲い荷物を奪う事に成功するが、荷物の中身は現金ではなクリスタルドリームという麻薬だった・・・。

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ダサく生きるより、クールに死のうぜ

　１９９１年アメリカ作品。アメリカのテレビシリーズ『マイアミ・バイス』の主演として世界的な人気を得ていた ドン・ジョンソンと、『死にゆく者への祈り』『エンゼル･ハート』『イヤーズ･オブ･ザ･ドラゴン』などの主演で日本でもアイドル的な人気のあったミッキー･ローク主演によるアクション・コメディ。とにかく、主演のド ドン・ジョンソンと、ミッキー･ロークの魅力に尽きる映画ですが、銃撃戦の舞台が飛行機の墓場で、映像的にかなり迫力がありますし、クライマックスシーンで、ヘリが高層ビルを銃撃するシーンがありますが、このシーンは、後に『マトリックス』の銃撃シーンにも採用されていて見ごたえのあるシーンになっています。。

　他の人が毎日懸命に働き、何とか生活しているのに、こいつらは、気ままなその日暮らし、愛してくれる女がいても、気まぐれで女を待たせてばかり、当然、結婚には向かない・・・。こんなハーレー･ダビッドソンとマルボロマンの男としての魅力が溢れる作品で、とにかく２人の会話が笑えます。女性にとっては最悪の男ですが、男性の立場から見ると共感できる方も多いのではないでしょうか。仕事、人間関係などのトラブルで追い詰められたような気分になっている時に観ると、笑って、開き直れると思います。女性の方には、ドン･ジョンソン、ミッキー･ロークの２人の魅力を楽しんでいただいて、こんなタイプの男とは付き合わないように参考にしていただければと思います。落ち込んでいるときや、大きな悩み事がある時に観ると、開き直るキッカケを与えてくれるような痛快な作品です。この映画を観るとマジメに悩んでいるのがアホらしくなります。

オヤジが、この世を去る前に言っていた

　マルボロマンの口癖で、父親が生前に語っていた名言、迷言の数々が映画の中に出てきますが、私が一番気に入っているのが『バスと女は追いかけるな！』。なんか、凄い説得力があって一番心に残るセリフです。他にも笑えるセリフがたくさん出てくるのでお楽しみに！

何か神様みたいなものだよ

　久しぶりに再会したハーレーとマルボロマンが語り合うシーンで、『もっと、何かいいことはないか？』と、何かを捜し求めているハーレーがマルボロマンに尋ねます。男の勝手な言い分ですが、ある種の男は、金や名声ではなく、もっと崇高な何かを探し続けているものなのかもしれません。不真面目な２人が主人公のアクション･コメディですが、単なるコメディで終わらない何かを感じさせてくれるシーンだと思います。

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ドン･ジョンソンのジンクス

　マイケル･マンが製作した伝説的なテレビドラマ『マイアミ･バイス』の主演で一躍人気俳優になったドン･ジョンソンですが、映画に出演すると、出演作品がコケるというジンクスがあり、映画では大ヒット作がありませんでしたが、この作品は唯一、そのジンクスを破った作品といえます。意外なことに、８０年代に人気絶頂だったミッキー･ロークも、マイケル･チミノ監督の『イヤー･オブ･ザ･ドラゴン』以外は、商業的に大成功した作品がなく、２人にとって、最もヒットさした作品と言えるかも知れません。

現在、廉価版のＤＶＤで発売されていますが、音声はドルビーサラウンド２ｃｈで、５．１ｃｈでは収録されていません。

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