東インド会社のベケットは、世界中の海賊たちを次々と葬り、世界制覇の野望を実現しようとしていた。一方、海賊たちは、生き残りを賭けて、互いに一致団結して対決しようとしていたが、そんな争いに巻き込まれてしまったウィルは、父親かエリザベスか、どっちかを選ばなくてはならない状況に追い込まれてしまう・・・。

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　２００７年アメリカ作品。監督は『パイレーツ･オブ･カリビアン・呪われた海賊たち』のゴア・ヴァービンスキー。出演は『ショコラ』『ギルバート･グレイプ』のジョニー･デップ、『エリザベス･タウン』のオーランド･ブルーム、『ドミノ』のキーラ･ナイトレイなど。大ヒット娯楽超大作『パイレーツ･オブ･カリビアン』のシリーズ３作目。

　大ヒットシリーズも本作で３作目。前作『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』では、映像的に面白いアイディアが多く、エンターテイメント性の高い作品になっていましたが、本作では、アジアを代表するビッグスター、チョウ･ユンファや、有名ミュージシャンのキース･リチャーズが出演するなど豪華なキャスティングで楽しませてくれます。前作同様にエンターテイメント性の高い作品でスケールの大きなアクションと美しい映像が楽しめる作品になっていますが、続編を意識しての事か、ストーリーが中途半端な印象があり、父親かエリザベスのどちらかを選ばなくてはならない状況に追い詰められたウィルの物語も、泣けるほど感動的なものではなく、合格点の娯楽作品といった感じです。主演の３人に加えゲスト出演者の魅力も楽しめる作品なので、色々と楽しめますし、興味深いセリフも出てきますが、このシリーズの中では、凡作かもしれません。

どんな時も、最後に残る者はつらい

　誰かが亡くなると気の毒に思うのが、当たり前の人間の感情ですが、後に残された人の方がツライのかもしれませんね。長生きが幸せだと感じる人も多いとは思いますが、長生きしても親しい人が先に死んでしまって、取り残されたら、生きていても嬉しくないかも？。

恨みを持つ女怒りほど恐ろしきものはなし

　うーん、そうかもしれませんね。人間には色々なタイプがあるので、女性のすべてが執念深いと言うわけではありませんが、女性の怒り、報復心ほど怖いものは無いのかもしれません。

僕らの運命はもつれていて、結ばれない

　１作目『パイレーツ･オブ･カリビアン・呪われた海賊たち』で、エリザベスとの縁談があったジェームズが、エリザベスを助けるシーン。片思いで報われない愛に苦しみながらも、エリザベスを助けようという気持ちがいいですね。ちょっと気の毒ですけど・・・。

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キース･リチャーズ登場

　ジョニー･デップが演じている海賊ジャックの父親が登場しますが、プロの役者ではなく、有名なロックバンド、ローリング･ストーンズのギタリストであるキース･リチャーズが演じています。本シリーズでのジャック･スパロウの衣装は、７０年代にキース･リチャーズが着ていたステージ衣装をジョニー･デップがマネたもので、敬愛するキース･リチャーズに出演して欲しいと言うジョニー･デップの希望で実現したようです。

 

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