１９６０年代のはじめ、フランスの小さな村に、ヴィアンヌと娘アヌークが引越してきて、チョコレート店を開店する。だが、この村は保守的な村で、村の実質的なリーダーであるレノ伯爵の宗教的な生き方がモデルとなり、新しい事や、改革的な事に否定的な傾向が強かった、しかし、ヴィアンヌの作るチョコレートのおいしさに魅了された人たちは、ヴィアンヌとの交流や、彼女の作るチョコレートを楽しむようになり、変化を好まないレノ伯爵は、露骨にヴィアンヌへの嫌悪感をあらわにして対立するようになる。そんなある日、船で川を下るジプシーが村にやってくるのだが・・・。

ネットで気軽にDVD CDレンタル　ぽすれん 

　２０００年アメリカ作品。監督は『アバ･ザ･ムービー』のラッセ・ハルストレム 、出演は、『存在の耐えられない軽さ』『壊れゆく世界の中で』などのジュリエット・ビノシュ、『ネバーランド』『ギルバート・グレイプ』などのジョニー・デップ。フランスの小さな村にやって来た母娘が、チョコレートショップを開店し、村人との交流の中で、閉鎖的だった人々の心を解き放っていく感動のファンタジー作品。

　ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップの魅力が満喫できる感動作です。自分は自分、他人は他人という価値観で、排他的になっている現代社会においては、新鮮な感動が味わえる物語です。おせっかいと言われても、他人の為に何かをしてあげたいと思う気持ちは重要なんじゃないか？そんな事を再認識させてくれる作品です。人気ロックバンドフリートウッド・マックのギタリストとして有名なリンジー・バッキンガムというアーティストの曲で『ソウル・ドリフター』という曲がありますが、この曲の歌詞は、一つの場所に安住せず、旅を続けながら人々に真理を伝えて歩く人が主人公になっています。この作品の主人公も、旅を続けながら、人の意見や古い風習、価値感に左右されず、開放的に、積極的に人生を生きることを人々に伝えていきます。まるで、人々の幸せの為に旅を続けているようなキャラクターには、『ソウル・ドリフター』の主人公と同じ雰囲気が感じられます。何か不思議な存在感のあるキャラクターが人々の悩みを解決し、明るい未来に導いていってくれる物語は、観終わった後に、しっとりとした幸福感を与えてくれます。ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップのファンのなら必見の作品だと思いますが、特にジョニー・デップのジプシー風のファッションや、ギターを弾く姿は、珍しく地で演じているんじゃないかな？と思わせる不思議な魅力があります。受精ファンは勿論、男性ファンにも魅力的に感じると思います。唯一の難点と言うか人によってデメリットになるのは、チョコレートを作る場面で、あまりにもチョコレートがおいしそうに見えて、ついつい影響されてチョコレートを食べてしまう事。ダイエット中の人にとっては、かなりツライかもしれません。

希望を裏切られたら・・・

　もう希望を持たないほうがいい・・・？、これは映画の冒頭での言葉ですが、あまりにも悲観的過ぎて笑えます。あまりにも閉鎖的で排他的な町に住んでいると、こんな言葉も処世術になってしまうのかもしれません。

どうして心の狭い連中の

　村から村へ移り住み、人々にチョコの楽しみだけでなく、開放的な人生へのヒントを与えているヴィアンヌ。保守的で頭の堅い人間に対して、どうして親切にできるのか、ジプシーのルーには理解できません。でも、心が広く、柔軟な考えがあり人生を楽しめるような人には、アドバイスは必要ありません。心の狭い、悲しい人間だからこそ助けが必要な事をヴィアンヌは理解しているのかもしれません。

ジョニー・デップのギター

　元々ミュージシャンとしてデビューしたジョニー・デップは、本当にギターが弾けるので、ギターを演奏するシーンでは、本当にＢＧＭ通りに弾いています。ギターを弾く姿もミュージシャンにしか見えませんし、この作品での役は、彼のキャラクターに一番近いのかもしれません。

ＤＶＤ 購入ガイド

映画見るなら　⇒スカパー！おまかせプラン

検索用語を入力 検索フォームを送信

ジョニー・デップ
ジュリエット・ビノシュ
レナ・オリン
キャリー・アン・モス