1977年アメリカ作品。監督はマイケル・プレスマン
、出演は前作『がんばれ!ベアーズ』にも出演していたジャッキー・アール・ヘイリー、『ペイバック』『スペース・カウボーイ』のウィリアム・ディヴェインなど。全世界で大ヒットしてTVシリーズも製作されたスポーツ映画の名作『がんばれ!ベアーズ』の続編。
少年野球チームのメンバーのユニークなキャラクターと、大人から子供まで楽しめる感動的なストーリーで大ヒットした『がんばれ!ベアーズ』の続編ですが、テータム・オニール、ウォルター・マッソーという看板スターが出演していない為、二番煎じ的な質の低下は避けられませんでしたが、1作目でも重要な役柄で出演していた主役のジャッキー・アール・ヘイリーの名演、前作のテーマを引き継ぐような親子の愛情を中心にした物語は感動的で、なかなかの秀作になっています。短気なターナーや巨漢エンゲルバーグなどのキャラクターがそのまま登場するのもベアーズファンにとっては嬉しいところでしょう。そして、何と言ってもスポーツ映画の最大の楽しみである試合シーンも、かなりの盛り上がるのでスポーツ映画としての娯楽性は十分です。前作以上の傑作とは言えませんが、ベアーズファンの期待を裏切らない秀作としてオススメできる作品です。
親子の絆をメインテーマにした作品ですが、両親の離婚によって片親に育てられたという境遇を背景にしているのは、離婚率が高くなった時代の象徴なのかもしれません。近年、日本でも離婚率が高くなり、この作品の主人公のように親に捨てられたと感じて苦しんでいる子供が増えているのかな?と考えると、ちょっと複雑な気持ちになります。
あんたは、守ってくれなかった
両親の離婚によって母親に育てられたケリーは、一番必要としていた時に、そばに居てくれなかった父親を非難します。子供を守るべき父親の存在は、やはり大きいような気がします。
過去は変えられん
父親のマイクは、ケリーの成長を見守る事ができなかった事を後悔していますが、過去を変えることはできません。過去の後悔を教訓にして未来に役立てるしかないんですよね。