マックスは、いつか自分の会社を持ちたいという夢を持ちながらも、ロサンゼルスでタクシー運転手として１２年も働いている。ある日、ヴィンセントという客に６００ドルで一晩運転して欲しいと頼まれるが、実はヴィンセントはプロの殺し屋で、麻薬組織からの依頼で、今夜のうちに裁判での証人５人を殺害するつもりでいた。そうとは知らないマックスは、ヴィンセントの犯罪に巻き込まれてしまう。

 画像安定装置でダビング成功！

 

　２００４年アメリカ作品。伝説的なＴＶドラマ、マイアミ・バイスの製作者として有名なマイケル･マン監督作品。主演は、この作品で、はじめて悪役に挑戦したトム･クルーズと、レイ･チャールズの伝記映画『レイ』に主演したジェイミー･フォックス。さらに、『ゾディアック』『オール・ザ・キングスメン』などに出演しているマーク・ラファロ、『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・レボリューション』などにも出演しているジャダ・ピンケット・スミスも出演しています。

　マイケル・マン監督の得意とする男の行き方、バイオレンス、そして、ＬＡの町の美しい夜景と、ハイセンスな音楽。殺し屋を主人公にしたベーシックなストーリーでありながら、事件に巻き込まれる運転手の人生を通して、毎日何となく日々を過ごしている人に、強烈なメッセージを叩きつけてきます。単なるアクション映画としてだけでなく、人生を変えるキッカケになる映画かもしれません。ただし、相変わらずマイケル・マン監督は、女性の存在を無視したようにストーリーを進めていってしまうので、恋愛的な要素は全くありません。また、悪役のトム・クルーズが、かなりハマリ役になっているので、トム・クルーズファンの女性にも、あまりオススメできません。

お前は本気でやろうとしていない

　　殺しは仕事だ、と開き直るヴィンセントに対して怒りをぶちまけるマックスですが、夢があるといいながら、何の努力もしないで日々を過ごす生活をヴィンセントに指摘されてしまいます。とりあえず生活できるから、という理由で何の努力もしないで、毎日なんとなく過ごしている人にとっては、衝撃的な言葉だと思います。私もそうですが、追い詰められた状況にならないと、いつまでも行動しない人は多いと思います。夢を実現する為に、今の生活を変えたいと考えている方なら、絶対に観ていただきたい作品です。

　《　検索用　》

トム・クルーズ
ジェイミー・フォックス
ジャダ・ピンケット・スミス
マーク・ラファロ
ピーター・バーグ