ＦＢＩ捜査官のストラムは、殺人鬼ジグソウのゲームから唯一生き延びたホフマン刑事がジグソウの共犯者ではないかと疑い独自の捜査を開始する。ジグゾウの元妻であるジルは、彼の弁護士から遺品を受け取り、箱の中を確認するが、その中には、ジグソウの遺志が残されていた・・・。

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　２００８年アメリカ作品。監督はデヴィッド・ハックル、出演はコスタス・マンディラー、スコット・パターソン、トビン・ベルなど。猟奇殺人鬼による殺人ゲームを描いたサスペンスホラー作品のシリーズ第５弾。

　　深遠なテーマと残虐な映像で大ヒットした『ソウ』シリーズ５作目。前作『ソウ４』では、仏教的な価値観を匂わせるようなセリフがあり、新たな価値観の展開があるかと思われましたが、基本コンセプトは３作目の延長といった感じで後退した感があり、、登場人物のキャラクターの弱さもあって４作目までと比べてインパクトの弱い作品になってしまいました。前作までの雰囲気は残しながらも、本作では、次回作へのつなぎ的な要素が強く、ジグソウの後継者となる人物のキャラクターも迫力に欠け、ちょっと期待ハズレでした。主要登場人物であるストラムとホフマンの二人のキャラクターが、どちらも無個性な役人顔で似通っている為、二人の顔をしっかりと覚えて識別しながら観ないと、どちらが犯人なのか混乱してしまいますし、ジグソウの後継者としては、存在感が弱い為、次回作に不安を感じてしまうほどです。ジグソウ亡き後の展開の為のつなぎと考えてガマンして観るような作品なので、シリーズを最後まで楽しみたいという熱心なファン以外は、観ない方がいいかもしれません。

各パーツだけより、全体は遥かに有意義なのだ

　アメリカなどの民主主義国では、個人の自由が認められている反面、個人主義が主流になり、自分さえ良ければいいという考えで、協調性の無い人間が増えてしまっています。自分が世の中を構成する全体の一部であり、協力し合ってこそ力が発揮できると考えられなければ、エゴイストによって構成されている国になってしまうかもしれません。

大きなものの一部で、皆、関連がある

　本作までに登場した人物は、それぞれゲームを強いられたグループで分けられていますが、実は全体像の一部で、最後に全ての登場人物のつながりが明らかになる事が示唆されています。４作目の『ソウ４』で一通りの区切りになっていますが、最後まで観ないと全体像が分らないストーリーになっているようです。

ソウ

ソウ２

ソウ３

ソウ４

ソウ５

 

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