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八つ墓村
 
(1977年度作品)
八つ墓村

●監督
野村芳太郎

●キャスト
渥美清
萩原健一
小川眞由美
山崎努
山本陽子
中野良子

 

■ ストーリー ■


 寺田辰弥は実の父親を知らず母子家庭の一人息子として育てられたが、母親が亡くなってからは都会の空港で誘導員として一人暮らしをしていた。自分は天涯孤独と思っていた寺田だったが、祖父だと名乗る人物に法律事務所で面会して、自分が岡山県の名家である多治見家の跡取りだと知らされる。寺田を案内する為に親戚の森美也子が岡山まで同行することになり、帰郷の際に多治見家の相続問題や人間関係について事情を知らされる。実は、多治見家のある八つ墓村と呼ばれる村には、戦国時代から伝わる落ち武者狩りの呪いの物語があり、寺田の帰郷から間もなく次々に殺人事件が起こり始める・・・。

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■ レビュー ■

 

 1977年日本作品151分。監督は『砂の器』の野村芳太郎。出演は、『男はつらいよ』シリーズの渥美清、『青春の蹉跌』の萩原健一、『野生の証明』の中野良子など。岡山県で実際に起こった津山事件を元に執筆された横溝正史の小説を映画化したサスペンス映画。本作の他にも2度映画化、6度テレビドラマされているなど絶大な人気のあるサスペンス作品です。

 1970年代に横溝正史さんの原作作品が次々と映画化、テレビドラマ化されて大流行しました。一番有名なのは石坂浩二さがん主人公の探偵を演じる石坂浩二の金田一耕助シリーズと呼ばれるシリーズで角川映画の『犬神家の一族』、東宝映画の『悪魔の手毬唄』などの作品が大ヒットしましたが、本作は松竹映画が製作。独自のコンセプトで横溝正史さんの作品を名作として世に送り出しました。他の横溝正史さん原作の作品が、殺人事件にオカルト的な雰囲気があっても謎解きの後に動機やトリックが明かされるサスペンス作品として描かれていますが、本作では、呪い、怨念などが事件のベースとして描かれ、犯人は人間でありながらも、因縁によって全てが起こっているという現代科学では割り切れない東洋思想的な解釈によって描かれています。この点がある意味で最大の魅力でもあり、謎解きと人間関係にまつわる感情のもつれや欲をオチとして終わる作品とは一味違います。異色作とで、ちょっと不気味な終わり方で怖がる方もいるかもしれませんが、こういうエンディングだと、後で自分や家族、友人と自分の関係なども考える機会を持てるかもしれません。豪華キャスト、日本最高のスタッフで作られ大ヒットした作品なので観る価値ありの名作です。古い作品なので血が飛びすぎるとかリアリティには欠けるシーンもありああすが、それなりにグロテスクなシーンが多いので、グロい映像が苦手な人にはオススメできません。

 大量殺人事件という猟奇的なテーマを扱っている作品は、怖いもの観たさで注目を浴びて実際の事件でも小説や映画でも話題になる事が多いですが、戦国時代からの呪いだとか祟りだというパターンだと日本人の私たちにとっては、以外に身近に似たようなエピソードがあったりします。都会では少ないかも知れませんが、私は東京に住んでいた時も、府中市内のある場所に首切り場だった場所で悪寒を感じたり、掘削工事の作業中に昔の祠が出てきて、その後に死亡事故が起きたりと都内でも色々と不思議な体験しました。また、生まれ故郷では、古墳が多く、畑の一角にある古墳が邪魔で、それを壊してしまった友人の父親が原因不明の病気で半年間寝込んでしまった事もあります。

 東北某所に住んでいた時に聞いたエピソードで、この映画の物語に一番近いものを一つ紹介します。昔住んでいた海沿いの町で、戦国時代に大きな合戦のあった場所が近くにあり、落ち武者が移り住んだと言われている部落があります。その部落の名前は落伏と言い、多分、落ち武士という言葉が変形した地名だと思います。ここでも欲に目がくらんだ農民による落ち武者狩りがあり、殺された落ち武者は目を刺されて死んだそうです。そして、この映画のように末代まで呪ってやると言って息絶えたそうです。その後、その部落で生まれた赤ん坊が全て盲目だったいう言い伝えがあり、地元の人は、その殺された落ち武者が死んだ場所を丸池様と呼んで供養したそうです。今でも地元の人は気味悪がって近づきません。まぁ、私も地元の人に聞いた話なので、どこまで本当か分かりませんが、その他にも、戦国時代には、水田に入れる水の確保の為に農民同士が殺し合いをしたとか血なまぐさいエピソードもあるようなので、本当にあったのかもしれません。日本映画の最高傑作[『七人の侍』でも落ち武者狩りが出てきますし、田舎町だと色々と似たような話があり、とても他人事とは思えないという方もいるのではないでしょうか。心当たりがあると、もっと怖くなるかも。

本人も知らない事実

 金田一耕助が過去帳を調べて犯人の血筋が判明して謎が明かされます。考えてみれば、私たちも自分のルーツに関してはほとんどの人が何の情報も知らずに生きているのでは無いでしょうか?知る必要もないような気もしますが、自分がなぜこの場所で生きているのか?なぜ今の仕事をしているのか?なぜ現在の人間関係に置かれているのか?などなど、何かをヒントにして突き詰めて考えて見ると自分の存在理由や自分の為すべき努めなどが見えてくるかもしれません。


名シーン

出陣

 多治見要蔵が村人を殺害する為に走り出すシーン。DVDの表紙にも使用されている場面で、桜吹雪の中を鬼気迫る表情で走る姿には圧倒されますが、CGの無い時代に、こんなに美しい背景をバック撮影された見事な映像は、まさに日本映画史上最高のシーンの一つだと思います。

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ガイド

モデルは?

 1938年に富山県で実際に起きた大量殺人事件である津山事件が、この作品のモデルになっているようです。田舎で近隣の村人に不満を募らせた犯人が凶行の及んだ事件で30人以上が犠牲になった大事件。こういう事件は調べると気が滅入るので、ここでは詳細は省略します。興味のある方は、調べてみてください。都会の人にはピンと来ないかもしれませんが、田舎だと色々と都会に無い住みにくさがあり閉塞感に苦しむ人も少なくないと思います。都会でも田舎でもトラブルの原因は人間関係が一番多いですね。いっそ呪いだとか祟りのせいにして人を恨まないほうがいいかも。

●日本映画特集

 



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