ブルース・スプリングスティーンと並ぶアメリカンロックのリーダー
1951年生まれ、アメリカ・インディアナ州出身のヴォーカリスト。1976年にアルバムデビュー、1982年発売のアルバム『アメリカン・フール』が、その年最高のセールスを記録する大ヒットアルバムとなり、ブルース・スプリングスティーンと人気を二分するスターになります。その後も『スケアクロウ』『ロンサム・ジュビリー』などの大ヒットアルバムを発表。アメリカの農家の救済の為にファームエイドを提唱するなど社会に貢献しようとする姿勢も強く、アメリカの労働者階級に対しても多大な影響を与えました。90年代から2000年代にかけて日本では人気が低迷した時期もありますが、本国アメリカではコンスタントにヒットアルバムを発売し活躍し続けています。
ライダースジャケットにジーンズというスタイルで、アメリカンタイプのバイクに乗るイメージが強いジョン・クーガー・メレンキャンプですが、アルバム『スケアクロウ』以降は、変わり行くアメリカに警鐘を発するようなメッセージ性の強い作品が多くなり、『アメリカン・フール』の頃のような、ありがちなアメリカの兄ちゃんというイメージからは大きく成長しました。ファームエイドの発起人となりアメリカの農家を救済し、イラク戦争では反戦ソングを発表するなど積極的に政治や社会運動にも参加しています。今のアメリカの現状を見れば黙っていられないんでしょうけれど、保守的な地域でファンを失うなどのリスクもある為、ほとんどのミュージシャンは政治的な発言を控える中、ハッキリとした姿勢、メッセージを伝え続ける姿勢には驚かされます。これからも色々な分野で活躍して欲しいですね。